H5915

2,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロピオニトリル

≥98% (HPLC)

• 別名: DPN, SC-4473, ジアリールプロピオニトリル
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₅H₁₃NO₂
• CAS番号: 1428-67-7
• 分子量: 239.27
• MDL番号: MFCD01695412
• UNSPSCコード: 51111800
• PubChem Substance ID: 329815224
• NACRES: NA.77

特性

• 無菌性: non-sterile
• アッセイ: ≥98% (HPLC)
• 形状: powder
• 保管条件: desiccated
• 色: white to beige
• 溶解性: DMSO: 10 mg/mL, clear
• 輸送温度: ambient
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: Oc1ccc(CC(C#N)c2ccc(O)cc2)cc1
• InChI: 1S/C15H13NO2/c16-10-13(12-3-7-15(18)8-4-12)9-11-1-5-14(17)6-2-11/h1-8,13,17-18H,9H2
• InChI Key: GHZHWDWADLAOIQ-UHFFFAOYSA-N

詳細

生物化学的／生理学的作用

2,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロピオニトリル(ジアリールプロピオニトリル、DPN)はERβ選択的アゴニストであり、IC₅₀値は15 nMです。DPNはWTマウスおよびARKOマウスを保護し、若年成人由来ミクログリアのLPS処理後、IL-1βを大幅に減少させています。PPT(製品番号H6036、ERαアゴニスト)が細胞増殖を促進することに対し、DPNはこれを阻害します。また、PPTはBcl-2の発現上昇を引き起こしますが、DPNは低下させます。DPNにはBaxの発現を上昇させるという性質もあります。さらに、DPNはビテロゲニン合成の用量依存的な増加を誘導します。PPTとDPNはともに動的に効果がありますが、海馬ニューロンにおける細胞内カルシウムシグナリングの調節作用が異なっています。この種のニューロンの内部でおこるグルタミン酸誘導性の細胞内Ca²⁺上昇における生理的濃度を促進するには、PPTよりもDPNの方が効果的です。また、テストステロン処置したLuRKOマウスにおいて、DPNは前立腺肥大の発達や炎症を阻止しています。

特徴および利点

本化合物は、Handbook of Receptor Classification and Signal Transductionの核内受容体（ステロイド）のページに掲載されています。ハンドブックのその他のページをご覧になるには、ここをクリックしてください。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07,GHS09
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H319,H400
• 注意書き: P273 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Aquatic Acute 1 - Eye Irrit. 2
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves