G4505

グアニジン 塩酸塩

organic base and chaeotropic agent, ≥99% (titration)

• 別名: アミノホルムアミジン 塩酸塩, アミノメタンアミジン 塩酸塩, グアニジウムクロリド
• 化学式: NH₂C(=NH)NH₂ · HCl
• CAS番号: 50-01-1
• 分子量: 95.53
• Beilstein: 3591990
• EC Number: 200-002-3
• MDL番号: MFCD00013026
• UNSPSCコード: 12352107
• PubChem Substance ID: 24895176
• NACRES: NA.28

特性

• 由来生物: synthetic (organic)
• 品質水準: 400
• アッセイ: ≥99% (titration)
• フォーム: crystalline powder
• テクニック: RNA extraction: suitable
• 不純物: ≤0.3% water (Karl Fischer)
• 色: white
• pH: (25 °C, 4.6 - 6 at 573 g/L)
• mp: 180-185 °C (lit.)
• 溶解性: H₂O: 6 M
• 密度: 1.3 g/cm³ (lit.)
• Absorption: ≤0.10 at 260 nm in H₂O at 6 M
• SMILES記法: Cl[H].NC(N)=N
• InChI: 1S/CH5N3.ClH/c2-1(3)4;/h(H5,2,3,4);1H
• InChI Key: PJJJBBJSCAKJQF-UHFFFAOYSA-N
• 遺伝子情報: human ... KCNA1(3736) , KCNA10(3744) , KCNA2(3737) , KCNA3(3738) , KCNA4(3739) , KCNA5(3741) , KCNA6(3742) , KCNA7(3743) , KCNB1(3745) , KCNB2(9312) , KCNC1(3746) , KCNC2(3747) , KCNC3(3748) , KCNC4(3749) , KCND1(3750) , KCND2(3751) , KCND3(3752) , KCNF1(3754) , KCNG1(3755) , KCNG2(26251) , KCNG3(170850) , KCNG4(93107) , KCNH1(3756) , KCNH2(3757) , KCNH3(23416) , KCNH4(23415) , KCNH5(27133) , KCNH6(81033) , KCNH7(90134) , KCNH8(131096) , KCNQ1(3784) , KCNQ2(3785) , KCNQ3(3786) , KCNQ4(9132) , KCNQ5(56479) , KCNS1(3787) , KCNS2(3788) , KCNS3(3790) , KCNV1(27012) , KCNV2(169522)

詳細

詳細

塩酸グアニジンは、タンパク質と核酸の精製に幅広く使用される強力なタンパク質変性剤です。汎用性が高いことでよく知られ、タンパク質を分解して細胞構造を破壊しながらRNA酵素を不活性化することで、全RNA抽出実験において極めて重要な役割を果たします。変性以外では、塩酸グアニジンはタンパク質の復元にも有用で、タンパク質の活性状態を効果的に回復させます。また、シーケンシングや分子量測定に幅広く使用され、電気泳動の可溶化剤としても作用します。このように塩酸グアニジンは、生化学的研究の極めて重要なツールとなっており、タンパク質と核酸の精製、変性、および復元に欠かせない機能をさまざまな研究用途にわたって提供しています。

アプリケーション

塩酸グアニジン（GdnHCl）は、下記の用途で使用されています：

• 血漿中のアミロイドß（Aß）アイソフォームの絶対量測定[1]
• タンパク質のカルボニル化アッセイ[2]
• グリコサミノグリカン（GAG）の定量[3]
• 牛乳アレルゲンの変性[4]
• コクサッキーウイルスB3（CVB3）の抗ウイルススクリーニング検査の対照として[5]
• RNA単離での核タンパク質の分離およびRNアーゼの阻害

強いカオトロピック剤で、タンパク質の変性とその後のリフォールディングに有用です。この強い変性剤は、封入体などの不溶性タンパク質や変性タンパク質を可溶化できます。タンパク質または酵素を活性型にリフォールディングする際の最初のステップとして利用されます。尿素およびジチオスレイトール(DTT)が必要となる場合があります。

生物化学的／生理学的作用

塩酸グアニジン（GdnHCl）は、吸湿性の低分子です。[6][7]GdnHClは酵素の強力な変性剤であり、これで処理すると酵素の立体構造が変化し、酵素活性は完全に失われます。[8]GdnHClは、熱ショックタンパク質104（Hsp104）アデノシントリホスファターゼ（ATPase）の活性のin vivoでの阻害に関与しています。[7]GdnHClは、Haliotis diversicolorのアルカリホスファターゼ（ALPase）の変性に関与しています。GdnHClでの処理により、パパインやアミノアシラーゼのような酵素の不活性化に至ります。[8]高濃度のGdnHClは、単純ヘルペスウイルス1（HSV-1）などのウイルスの不活性化に有効です。[9]

特徴および利点

• 生化学および細胞生物学の研究に適している
• RNA抽出に最適
• 研究用途に適した高純度製品

包装

G4505-1KT：
各キットには100gのサンプルが3個入っており、各サンプルは別の生産ロットから取っています。

注意

保存中に凝集することがあります。製品の品質に影響はないと考えられ、フリーフローイングおよび塊の多いグアニジン塩酸塩から調製した溶液はいずれも同質であると考えられます。フリーフローイング物質に関しては、弊社のRedi-Dri^™ フリーフローイング製品番号RDD001を参照してください。

調製ノート

8 Mの水溶液を調製するためには、35℃でおよそ30分間溶液を加熱する必要があります。
グアニジン塩酸塩の室温における水への最大溶解度はおよそ6 Mです。

その他情報

生化学の領域に関する追加情報を請求するには、このフォームに必要事項を入力してください。

法的情報

Redi-Dri is a trademark of Sigma-Aldrich Co. LLC

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H302 + H332,H315,H319
• 注意書き: P261 - P264 - P301 + P312 - P302 + P352 - P304 + P340 + P312 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Inhalation - Acute Tox. 4 Oral - Eye Irrit. 2 - Skin Irrit. 2
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Faceshields, Gloves