T6066

トリズマ^® 塩基

BioPerformance Certified, meets EP, USP testing specifications, suitable for cell culture, ≥99.9% (titration)

• 別名: 2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオール, THAM, トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン, トリス塩基, トロメタモール
• 化学式: NH₂C(CH₂OH)₃
• CAS番号: 77-86-1
• 分子量: 121.14
• Beilstein: 741883
• EC Number: 201-064-4
• MDL番号: MFCD00004679
• UNSPSCコード: 12352104
• PubChem Substance ID: 24900345
• NACRES: NA.25

特性

• グレード: BioPerformance Certified
• 品質水準: 400
• 認証: USP/NF; meets EP testing specifications; meets USP testing specifications
• 詳細: aminopeptidase substrate
• アッセイ: ≥99.9% (titration)
• 形状: crystalline powder
• 保管条件: dry at room temperature
• テクニック: DNA extraction: suitable; cell culture | mammalian: suitable; protein purification: suitable
• 不純物: DNase, RNase, protease, none detected; Endotoxin and Total Count Aerobic, Yeast, plus Mold, tested; ≤0.2% water (Karl Fischer)
• 損失: ≤0.5% (loss on drying, 110 °C)
• 色: white
• pH: 10.0-11.5
• 有効pH範囲: 7-9
• pKa (25 °C): 8.1
• bp: 219-220 °C/10 mmHg (lit.)
• mp: 167-172 °C (lit.)
• 溶解性: water: soluble (666 mg/ml, yielding a clear colorless solution)
• 吸収: ≤0.05 at 260 at 1 M; ≤0.05 at 290 at 40%; ≤0.06 at 280 at 1 M
• 適合性: suitable for chromatography; suitable for immunoprecipitation; suitable for molecular biology
• アプリケーション: clinical research; clinical testing; diagnostic assay manufacturing
• SMILES記法: NC(CO)(CO)CO
• InChI: 1S/C4H11NO3/c5-4(1-6,2-7)3-8/h6-8H,1-3,5H2
• InChI Key: LENZDBCJOHFCAS-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

トリス塩基は、トロメタモールまたはトリズマ塩基としても知られ、さまざまな研究用途で生理的緩衝液としての重要な役割を果たしています。TAEおよびTBEバッファーなどのバッファー製剤に広く用いられているトリス塩基は、pKaが8.1であるため、ほとんどの生体に適用される生理的範囲（pH 7.0～9.0）にpHを維持するために非常に適しています。しかし、トリスは特定の酵素の活性に干渉するおそれがあるため、タンパク質を研究する場合には注意が必要です。

この化合物は、単剤でバッファーとして、または特にトリス-EDTA（TE）バッファー、トリス-酢酸塩-EDTA（TAE）バッファー、トリス-ホウ酸塩-EDTA（TBE）バッファーなどの混合バッファー製剤の成分として使用されることがあります。特に、トリス塩基は高純度で、基本的に安定であり、比較的非吸湿性です。

研究室環境においては、トリス塩基は生体液と適合性のあるバッファーの調製に不可欠であり、標準pH溶液として機能し、また乳酸脱水素酵素アッセイ、in situハイブリダイゼーション、および細胞からのタンパク質抽出などの種々の手順を容易にすることが分かっています。その用途は多種多様で、細胞培養、生化学、および分子生物学関連の実験用途にまで及び、細胞膜浸透性およびバッファー調製関連の研究に役立っています。

アプリケーション

トリズマは以下に使用されています：

• ヒトおよびマウスフィーダー細胞上での、ヒト胚性幹（hES）細胞の培養培地成分として
• in situハイブリダイゼーションにおけるプレハイブリダイゼーションバッファーの成分として
• SDS-PAGEによるタンパク質解析の前に、乾燥させたタンパク質サンプルを溶解するため
• 免疫沈降の前に細胞を洗浄および可溶化するための溶解バッファーの成分として
• 二次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動による分離のための、膜タンパク質の抽出および濃縮に
• 陰イオン交換HPLCによる、ペプチド核酸（PNA）の二重鎖複合体およびその相補的DNA配列の研究に
• トコフェロールおよびトコトリエノールのキャピラリー電気クロマトグラフィーおよびUV解析に
• スルホローダミンB（SRB）アッセイのトリス／塩基溶液の成分として

特徴および利点

• 細胞培養、生化学および分子生物学の研究に適している
• 重金属汚染物質のレベルが低いことが試験により確認済みで、さまざまな用途への適合性が保証されている
• 8.1のpKa（25°C）によりpH 7～9（25°C）を有効に緩衝する
• 陰イオンと陽イオンの量がわずかであることが試験済み
• DNase、RNase、およびプロテアーゼに関する試験が実施済み

包装

T6066-1KT：
各キットには100 gのサンプルが3個入っており、各サンプルは別の生産ロットから取っています。

その他情報

すべてのバッファーの pH は、温度や濃度に依存します。トリスバッファーのpHは、温度が 1°C下がるごとに0.03 上昇し、10 倍希釈によって約 0.03 ～ 0.05 減少します。
厳密なアプリケーションでは、適切に校正した、ガラス/甘汞電極の pH メーターを使用してください。

メルクのさまざまな生化学物質製品に関する詳細な情報をお求めの場合は、このフォームに入力してください。

法的情報

Trizma is a registered trademark of Merck KGaA, Darmstadt, Germany

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves