C8273

サイトカラシンD

from Zygosporium mansonii, ≥98% (TLC and HPLC), powder

• 別名: Lygosporin A, ジゴスポリンA
• 実験式（ヒル表記法）: C₃₀H₃₇NO₆
• CAS番号: 22144-77-0
• 分子量: 507.62
• Beilstein: 1632828
• EC Number: 244-804-1
• MDL番号: MFCD00077706
• UNSPSCコード: 12352200
• PubChem Substance ID: 24893039
• NACRES: NA.77

特性

• 由来生物: Zygosporium mansonii
• 品質水準: 300
• アッセイ: ≥98% (TLC and HPLC)
• フォーム: powder
• 溶解性: DMSO: soluble; ethanol: soluble
• 抗生物質活性スペクトル: fungi
• 作用機序: DNA synthesis | interferes
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: [H][C@@]12[C@H](C)C(=C)[C@@H](O)[C@@H]3\C=C\C[C@H](C)C(=O)[C@](C)(O)\C=C\[C@@H](OC(C)=O)[C@@]13C(=O)N[C@H]2Cc4ccccc4
• InChI: 1S/C30H37NO6/c1-17-10-9-13-22-26(33)19(3)18(2)25-23(16-21-11-7-6-8-12-21)31-28(35)30(22,25)24(37-20(4)32)14-15-29(5,36)27(17)34/h6-9,11-15,17-18,22-26,33,36H,3,10,16H2,1-2,4-5H3,(H,31,35)/b13-9+,15-14+/t17-,18+,22-,23-,24+,25-,26+,29+,30+/m0/s1
• InChI Key: SDZRWUKZFQQKKV-JHADDHBZSA-N

詳細

詳細

サイトカラシンDは細胞透過性の真菌毒です。アクチン・マイクロフィラメントを破壊し、G1-S移行において細胞周期の停止を引き起こすp-53依存性経路を活性化します。サイトカラシンDは、平滑筋の収縮と、インスリン刺激性でも基底輸送ではないグルコース輸送を阻害します。

サイトカラシンD（CytoD）は、アクチンのダイナミクスを阻害して、細胞過程におけるその役割を研究するために一般的に用いられています。この真菌由来の低分子有機化合物は、Gアクチンに結合することにより、Gアクチンとコフィリンとの相互作用の阻害剤として作用します。さらに、CytoDはコフィリンのFアクチンへの結合を阻害し、生細胞におけるアクチンの重合と脱重合の速度を低下させます。[1]

アプリケーション

サイトカラシンDは以下に使用されています：

• 細胞の硬さとFアクチン細胞骨格との関係を調べるためにH9c2細胞を処理するため[2]
• 特定の細胞外小胞（EV）取り込み経路を阻害する効果を調べるためにオリゴデンドロサイト前駆細胞（OPC）を処理するための、受容体媒介エンドサイトーシスの阻害剤として[3]
• in vitro胚培養で卵母細胞を人為的に活性化させるため[4]

生物化学的／生理学的作用

アクチン重合の強力な阻害剤、アクチンマイクロフィラメントの破壊、p53依存性経路の活性化、平滑筋収縮の阻害、インスリン刺激グルコ-ス輸送の阻害。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS06
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H300
• 注意書き: P264 - P270 - P301 + P310 - P405 - P501
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 2 Oral
• 保管分類コード: 6.1A - Combustible acute toxic Cat. 1 and 2 / very toxic hazardous materials
• WGK: WGK 3
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Faceshields, Gloves, type P3 (EN 143) respirator cartridges