SMB00378

ジアリルジスルフィド

≥98% (HPLC)

• 別名: アリルジスルフィド, ジアリルジスルフィド
• 化学式: CH₂=CHCH₂SSCH₂CH=CH₂
• CAS番号: 2179-57-9
• 分子量: 146.27
• Beilstein: 1699241
• EC Number: 218-548-6
• MDL番号: MFCD00008656
• UNSPSCコード: 12352200
• PubChem Substance ID: 329824979
• NACRES: NA.25

特性

• 由来生物: Allium sativum L.
• 品質水準: 200
• 蒸気密度: >5 (vs air)
• 蒸気圧: 1 mmHg ( 20 °C)
• アッセイ: ≥98% (HPLC)
• フォーム: oil
• 色: colorless to yellow
• 屈折率: n20/D 1.541 (lit.)
• bp: 180-195 °C (lit.)
• 密度: 1.008 g/mL at 25 °C (lit.)
• アプリケーション: metabolomics; vitamins, nutraceuticals, and natural products
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: C=CCSSCC=C
• InChI: 1S/C6H10S2/c1-3-5-7-8-6-4-2/h3-4H,1-2,5-6H2
• InChI Key: PFRGXCVKLLPLIP-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

ジアリルジスルフィド（DADS）は、油溶性の揮発性有機硫黄化合物であり、Allium sativum（ニンニク）に天然に含まれています。[1][2]2つのアリル基が2つの硫黄原子に結合した、単純な化学構造を持っています。[2]このニンニクの成分はニンニクの刺激性の香りに関わっています。[3]

アプリケーション

ジアリルジスルフィドは下記で使用されています：

• さまざまな神経膠腫細胞株のアポトーシス誘導及び細胞生存能における影響を検討するため[4]
• 乳癌細胞における核因子赤芽球-2関連因子-2（Nrf2）の抗炎症制御を評価するための処理剤及び陽性対照として[5]
• 酢酸鉛/硫化鉛法を介した硫化水素（H₂S）産生を検出するための基質化合物候補として[1]

生物化学的／生理学的作用

ジアリルジスルフィドは、強力な抗癌剤です。[6]発癌物質誘発癌を減少させることができ、in vivo及びin vitroモデルで抗増殖効果を示します。[6]DADSは、高脂肪／高スクロース（HF/HS）食給餌マウスにおける緑茶の抗肥満及び抗炎症効果を促進します。[7]抗酸化、抗菌、心血管保護、及び神経保護活性も示します。[2]DADSは、抗有糸分裂及び抗新生物作用があり、in vivo実験で結腸新生物病変の有糸分裂を停止させ、in vitro実験で結腸腫瘍細胞増殖を停止させます。[8]

ニンニクの中に存在する天然有機硫黄化合物です。ニンニクを砕いたときの刺激臭物質です。抗癌剤であり、循環器疾患の予防効果を持つと考えられています。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS06
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H301,H315,H319,H335
• 注意書き: P301 + P310 + P330 - P302 + P352 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 3 Oral - Eye Irrit. 2 - Skin Irrit. 2 - STOT SE 3
• ターゲットの組織: Respiratory system
• 保管分類コード: 6.1C - Combustible acute toxic Cat.3 / toxic compounds or compounds which causing chronic effects
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): 143.6 °F - closed cup
• 引火点(℃): 62 °C - closed cup