D9779

DL-ジチオトレイトール

for molecular biology, ≥98% (HPLC), ≥99% (titration)

• 別名: (±)-ジチオトレイトール、rac-ジチオトレイトール、ジチオトレイトール, threo-1,4-ジメルカプト-2,3-ブタンジオール, Cleland試薬, DTT
• 化学式: HSCH₂CH(OH)CH(OH)CH₂SH
• CAS番号: 3483-12-3
• 分子量: 154.25
• Beilstein: 1719757
• EC Number: 222-468-7
• MDL番号: MFCD00004877
• UNSPSCコード: 12161504
• PubChem Substance ID: 24894330
• NACRES: NA.31

特性

• グレード: for molecular biology
• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥98% (HPLC); ≥99% (titration)
• フォーム: powder
• 反応適合性: reagent type: reductant
• mp: 41-44 °C (lit.)
• 溶解性: H₂O: 50 mg/mL
• 微量陽イオン: heavy metals (as Pb): ≤5 ppm
• 適合性: suitable for molecular biology
• その他の活性: DNase, RNase, protease, none detected
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: O[C@H](CS)[C@H](O)CS
• InChI: 1S/C4H10O2S2/c5-3(1-7)4(6)2-8/h3-8H,1-2H2/t3-,4-/m1/s1
• InChI Key: VHJLVAABSRFDPM-QWWZWVQMSA-N

詳細

詳細

ジチオトレイトール（DTT）は、タンパク質のSH基を還元状態に維持するための優れた試薬です。DTTは、チオール-ジスルフィド交換反応を開始することにより、生体分子の分子内または分子間ジスルフィド結合を完全に還元します。DTTは、架橋剤N,N′-ビス(アクリロイル)シスタミンのジスルフィド架橋を特異的に標的とすることにより、ポリアクリルアミドゲルおよびドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動（SDS-PAGE）の基質を切断します。そのため、ジスルフィドを量的に還元するバッファーとの併用において極めて有効です。DTTは、2-メルカプトエタノールよりも本質的に低刺激性で低毒性です。また、β-メルカプトエタノールよりも7倍高濃度です。

アプリケーション

DL-ジチオトレイトールは、ウェスタンブロッティングやSDS-PAGEのゲルにサンプルをロードする前にジスルフィド結合を還元する目的で、タンパク質サンプルに使用されます[1][2] mRNAのin situハイブリダイゼーションの手順に使用されています。[3][3]

以下に使用されています：

• ウェスタンブロッティング分析でタンパク質抽出するための構成成分として[4]
• 定量的質量分析用のサンプル溶解バッファーを調製するため[5]
• 酵素結合免疫吸着検査法（ELISA）用のキナーゼバッファーの成分として[6]

SH基を還元状態に保つ試薬です。ジスルフィドを定量的 に還元します。SDS-PAGEのサンプルバッファーに加えることで、タンパク質のジスルフィド結合の還元に効果を発揮します。また、架橋剤であるN,N′-ビス(アクリロイル)シスタミンのジスルフィド結合を還元してポリアクリルアミドゲルのマトリックスを切り離す目的でも用いられます。2-メルカプトエタノールと比較して、刺激性および毒性が抑えられています。通常、2-メルカプトエタノールの使用濃度(5% v/v、700 mM)の7分の1濃度(100 mM)で効果を発揮します。

生物化学的／生理学的作用

ジチオトレイトール（DTT）は、チオールタンパク質の生化学的調製および化学的ペプチド合成によく使用されています。DTTは、タンパク質のフォールディングや酵素活性に関するタンパク質化学的研究にも使用されています。[7]

特徴および利点

• 分子生物学に適している
• RNase、DNase、エクソヌクレアーゼ、およびプロテアーゼフリー
• 高純度（HPLC ≥98%）
• 重金属を含まない（≤5 ppm）

その他情報

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安全性情報

• ピクトグラム: GHS05,GHS07
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H302,H315,H318
• 注意書き: P264 - P280 - P301 + P312 - P302 + P352 - P305 + P351 + P338 - P332 + P313
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Oral - Eye Dam. 1 - Skin Irrit. 2
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Faceshields, Gloves