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硝酸パラジウム(II) 二水和物

~40% Pd basis

• 別名: Palladium dinitrate hydrate
• 化学式: Pd(NO₃)₂ · 2H₂O
• CAS番号: 32916-07-7
• 分子量: 266.46
• EC Number: 233-265-8
• MDL番号: MFCD00149819
• UNSPSCコード: 12352302
• PubChem Substance ID: 57652616
• NACRES: NA.23

特性

• 品質水準: 100
• フォーム: powder or crystals
• 反応適合性: reagent type: catalyst; core: palladium
• 濃度: ~40% Pd
• SMILES記法: O.O.[Pd++].[O-][N+]([O-])=O.[O-][N+]([O-])=O
• InChI: 1S/2NO3.2H2O.Pd/c2*2-1(3)4;;;/h;;2*1H2;/q2*-1;;;+2
• InChI Key: JUBNUQXDQDMSKL-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

硝酸パラジウム(II)二水和物は、有機分子の水素化、アルカンの脱水素化、およびアルコールの酸化などの触媒反応に一般的に使用される反応性の高い化合物です。また、パラジウムの表面電着にも用いられ、パラジウム含有材料の作製におけるパラジウム源としても使用されます。[1]

また、3次元（3D）還元型酸化グラフェン（rGO）およびPdナノ粒子（NP）で修飾した膨張性黒鉛（EG）ナノコンポジット（NC）で作られる、低コスト固体水素貯蔵デバイスの作製にも使用されています。[2]

アプリケーション

硝酸パラジウム(II) 二水和物は、以下の反応物として使用されます。

• 触媒作用のための活性炭のドーピング[3]
• アンモニアボランの加水分解における、ハイドロキシアパタイト（HAP）担持Pdナノクラスターの触媒使用。[4]

本化合物は以下の触媒として使用されます。

• 1-ヘプチン[5]およびナフタレンの選択的水素化[6]
• 多孔性配位ポリマーMIL-101のサポートによる [7]

本化合物は以下の反応物として使用することもできます。

• 燃料電池におけるメタノール耐性酸素還元反応用の白金-パラジウム／炭素合金ナノ触媒の調製[8]
• 硝酸塩ベースの電解浴からのPdおよびCuの共電着によるTi基板上のCu-Pd合金薄膜の合成[9]
• スチレンおよびアクリル酸エチルとp-ヨードニトロベンゼンのマイクロ波応用Heck反応のための垂直配向多層カーボンナノチューブに担持されたパラジウム触媒の調製[10]
• アセチレン水素化のための硫化ジフェニル修飾Pd/TiO₂触媒の調製[11]

安全性情報

• ピクトグラム: GHS03,GHS05,GHS07,GHS09
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H271,H290,H302,H314,H410
• 注意書き: P210 - P260 - P273 - P280 - P303 + P361 + P353 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Oral - Aquatic Acute 1 - Aquatic Chronic 1 - Eye Dam. 1 - Met. Corr. 1 - Ox. Sol. 1 - Skin Corr. 1B
• 保管分類コード: 5.1A - Strongly oxidizing hazardous materials
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Faceshields, Gloves, type P3 (EN 143) respirator cartridges