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Merck
ホームワクチンの製造シリンジフィルター

シリンジフィルター

メルクは、60年にわたる革新的な自社メンブレン開発と強力な外部パートナーシップにより、網羅的で信頼のおけるフィルトレーションポートフォリオを確立しています。業界をリードする私たちの製品は豊富な実績に裏付けられており、さまざまな用途に対して、お客様が必要としている基本的なツールを確実に提供します。

シリンジフィルターとは

シリンジフィルター(またはホイールフィルター)は、少量(100 mL以下)の液体サンプルから粒子状の不純物を除去するために使用される、メンブレンベースの使い捨てデバイスです(図1)。目的の最終用途に基づいて選択してください。ラボでは一般的に、高速で効率的なろ過、材料の精製、あるいはろ過滅菌に使用されています。

シリンジフィルター

滅菌または非滅菌シリンジフィルター

シリンジフィルターの主な機能は、液体サンプルから粒子を除去することですが、最終用途に応じて、滅菌フィルターまたは非滅菌フィルターのいずれかを選択します。 

  • 滅菌シリンジフィルターは、非滅菌溶液の滅菌や、滅菌溶液の清澄化に使用されます。用途別滅菌フィルターの詳細をご確認ください。
  • 非滅菌シリンジフィルターは、ろ過全般とサンプルの精製に使用されます。
    用途別非滅菌フィルターの詳細をご確認ください。

シリンジフィルターの使用方法

サンプルと用途に適したシリンジフィルターとシリンジを選択したら、サンプルをシリンジに吸引し、フィルターをシリンジの端に取り付けます。ルアーロックフィルターをお使いの場合は、フィルターがシリンジの先端に正しく固定されていることを確認してください。フィルターを上に向けてシリンジを持ち、シリンジを押してフィルターにサンプルを数滴含ませます。フィルターの先端を回収容器の上に置き、ゆっくりと陽圧を加えてサンプルをシリンジフィルターに押し込みます。シリンジフィルターを清浄してサンプルの処理量を最大化するには、シリンジからフィルターを取り外し、シリンジに空気を吸引します。次に、フィルターを再度取り付け、プランジャーを押して、空気をフィルターに通します。

シリンジフィルターのメンブレンとハウジング

シリンジフィルターは、メンブレンとハウジングという2つの基本的な構成物に分類できます(図1)。正しいフィルターを選択するためには、両方の構成物が用途に適合していることを確認する必要があります。シリンジフィルターのハウジングは、材料組成と形態に基づいて適合性が決まるのに対し、メンブレンは、組成、フィルター直径、および細孔に基づいて最終用途に適合しているかが決まります。

シリンジフィルターハウジングの形態

さまざまな最終用途をカバーするメルクのシリンジフィルターには、クラシック、オーバーモールド、ドームの3つのハウジング形式があります(表1)。

表1.シリンジフィルターの形態、サイズ、および製品滅菌性の比較

シリンジフィルターのメンブレンとハウジングの組成

この2つを組み合わせたメルクのポートフォリオから、さまざまな種類の材料でできたメンブレンとハウジングのフィルターをお選びいただけます。フィルターは用途に基づいて選択する必要がありますが、一般的なフィルターメンブレンとハウジングの材料は次のとおりです。

孔径別のシリンジフィルター

0.45 µmと0.2/0.22 µmは、研究および医療用途で最も頻繁に使用される2つのメンブレン孔径です。

  • 0.45 µmメンブレンは通常、ろ過全般と粒子除去の用途に使用されます。
  • 0.2/0.22 µmメンブレンまたは滅菌グレードのメンブレンは、溶液滅菌(細菌除去)に最も一般的に使用されます。

メンブレンの孔径はどのように決まるか

メンブレンの孔径を測定する最も簡単な方法は、バブルポイント試験を用いることです。バブルポイントとは、気泡の連続的な流れが完全に濡れた膜を通過するときの圧力のことです。バブルポイント試験では、バブルポイントと孔径の逆相関を使用して、メンブレンの最大孔径を決定します。0.45 µmメンブレンのバブルポイントは通常10〜25 psiであるのに対し、0.2 µmメンブレンのバブルポイントは40〜50 psiです。あるいは、既知のサイズの細菌を使用して、細菌を捕捉する性能を調べることによって、メンブレンが滅菌グレードかどうかを判断することもできます。

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