B0300

ベタイン 溶液

5 M, PCR Reagent

• 別名: TMG, trimethylglycine
• 化学式: (CH₃)₃N⁺CH₂COO⁻
• CAS番号: 107-43-7
• 分子量: 117.15
• Beilstein: 3537113
• MDL番号: MFCD00012123
• UNSPSCコード: 12352200
• PubChem Substance ID: 24891511
• NACRES: NA.52

特性

• グレード: PCR Reagent
• 品質水準: 300
• 形状: liquid
• 包装: vial of 1.5 mL
• 濃度: 5 M
• テクニック: PCR: suitable
• 色: colorless
• アプリケーション: agriculture
• その他の活性: DNase, RNase, none detected
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: C[N+](C)(C)CC([O-])=O
• InChI: 1S/C5H11NO2/c1-6(2,3)4-5(7)8/h4H2,1-3H3
• InChI Key: KWIUHFFTVRNATP-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

トリメチルグリシンまたはN,N,Nトリエチルアンモニウムアセテートとも呼ばれるベタインは、3つのメチル基を持つグリシンの類似体です。ベタインのポリメラーゼ連鎖反応（PCR）バッファー混合液との適合性は高いです。ベタインはPCR産物の収率および特異性を改善するために広く用いられているPCR促進試薬であり、特にGC含量の高い標的配列や、二次構造を形成して収率が低下する標的配列のPCR増幅に有効です。ベタインは、DNA鎖の分離を促進し、DNAのGC対とAT対間のDNA融解温度（Tm）差を調整します。GC塩基対とAT塩基対の寄与を同等にすることで、dsDNAを安定化します。ベタインは、マルチプレックスおよび「長く正確な」ポリメラーゼ連鎖反応（LA-PCR）を最適化するために広く使用されています。PCR混合液に1.0～1.7 Mのベタイン溶液を添加することで、DNA鎖の融解温度の塩基対組成への依存度が低減されると報告されています。

アプリケーション

ベタイン溶液は、以下のための反応ミックスの成分として使用されています：

• LAMP（loop-mediated isothermal amplification）反応
• ゲノムDNA増幅のためのポリメラーゼ連鎖反応
• テロメア長分析のための定量的ポリメラーゼ連鎖反応（qPCR）
• ゲノムDNAのCGGリピートのPCR増幅
• 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）を検出するための逆転写LAMP（loop-mediated isothermal amplification、RT-LAMP）法
• DNA依存性RNAポリメラーゼII最大サブユニット（RPB2）のPCR増幅
• Smartseq2を用いるライブラリー調製における逆転写

包装

1.5 mL/バイアル

安全性情報

• 保管分類コード: 12 - Non Combustible Liquids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable