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Merck
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資料

安全性情報

MABE1084

Sigma-Aldrich

抗トポイソメラーゼI-DNA共有結合複合体抗体、クローン1.1A

clone 1.1A, from mouse

別名:

Topoisomerase I-DNA covalent complex, DNA topoisomerase 1-DNA covalent complex, Topo I-DNA covalent complex, TopoI cc, TopoIcc

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About This Item

UNSPSCコード:
12352203
eCl@ss:
32160702
NACRES:
NA.41

由来生物

mouse

品質水準

抗体製品の状態

purified antibody

抗体製品タイプ

primary antibodies

クローン

1.1A, monoclonal

化学種の反応性

human, mouse

テクニック

ELISA: suitable
dot blot: suitable
flow cytometry: suitable
immunocytochemistry: suitable

アイソタイプ

IgG2bκ

NCBIアクセッション番号

UniProtアクセッション番号

輸送温度

wet ice

ターゲットの翻訳後修飾

unmodified

遺伝子情報

human ... TOP1(7150)

詳細

DNA topoisomerase 1(EC 5.99.1.2、UniProt P11387、別名:DNA topoisomerase I、Topo I)は、ヒトTOP1(別名:TOPI)遺伝子(Gene ID 7150)によってコードされています。Topo Iは、2本鎖DNA(dsDNA)の1本の鎖にニック(切れ目)を入れることでdsDNAのねじれひずみを緩めて、ニックの入ったDNAの5′-リン酸末端がTopo Iのチロシン残基と共有結合性ホスホジエステル結合を形成している間に、ニックの入っていない方の鎖の周辺の3′-ヒドロキシ末端が回転できるようにします。ニックの入った3′-ヒドロキシ末端は、続いてDNA-酵素リン酸エステル結合を攻撃して、ニックの入ったDNA鎖を再ライゲーションします。Topo Iが触媒するニッキングと再シーリングのたびに1つのスーパーコイルが除去されます。カンプトテシンは、がん治療に広く使用されており、この薬剤はTopo I活性部位においてDNAに入り込み、酵素の再ライゲーションステップを阻害して、平衡状態を遊離Topo IとDNAではなくTopo I-DNA共有結合複合体へとシフトさせます。薬剤により安定化したTopo I-DNA共有結合複合体と進行中の複製フォークや転写複合体との相互作用は、さらなるDNA損傷を引き起こし、最終的には細胞死へとつながります。

特異性

クローン1.1Aは、Topo I活性部位のTyr723リン酸化を検出することによりDNA共有結合複合体中でtopoisomerase I(Topo I)を特異的に認識しますが、DNAと複合体を形成していない遊離Topo Iは認識しません(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

免疫原

エピトープ:Topo I pTyr723。
リン酸化Tyr723を有するヒトTopo I標的部位配列に相当するKLH結合直鎖ペプチド。

アプリケーション

フローサイトメトリー:1.0 µg/mLで使用、Topotecan処理HCT116ヒト結腸がん細胞においてtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できます。

免疫細胞染色:10 µg/mLで使用、Topotecan処理A549ヒト肺がん細胞においてtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できます(ミネソタ州ロチェスター市メイヨー・クリニックのScott H. Kaufmann博士のご厚意による提供)。

フローサイトメトリー:10 µg/mLで使用、Topotecan処理HCT116ヒト結腸がん細胞においてtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できます(ミネソタ州ロチェスター市メイヨー・クリニックのScott H. Kaufmann博士のご厚意による提供)。

ドットブロット:Topotecan(TPT)処理/未処理A549細胞由来のCsCl2勾配分画ライセートを用いるスロットブロットにより、TPTにより安定化されたtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できますが、遊離topoisomerase I(DNAと複合体を形成していない)は検出できません(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

ドットブロット:スロットブロットによりTopotecan(TPT)処理したA549細胞およびHCT116細胞由来のライセート中でTPT安定化topoisomerase I/DNA共有結合複合体のTPT用量依存的増加を検出できます(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

ドットブロット:Camptothecins(CPT、SN-38、TPT)またはIndenoisoquinolines(NSC 314622、NSC 725776、NSC 743400)で処理したA549細胞のライセート中で安定化したtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できますが、ヌクレオシド類似体(cytarabine およびgemcitabine)は検出できません(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

ELISA:ELISA直接法(サンドイッチ法ではない)により、リン酸化Tyr723を有するtopoisomerase I活性部位配列に相当する免疫原ペプチドを検出できますが、非リン酸化Tyr273を持つペプチドは検出できません(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

免疫細胞染色:Topotecan(TPT)処理したA549細胞において非核小体topoisomerase I/DNA共有結合複合体遺伝子座の用量依存的増加を検出できますが、未処理細胞では少数の遺伝子座が核小体にのみ認められます(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。

免疫細胞染色:Topotecan(TPT)処理したA549細胞中で、リン酸化H2AXおよびRad51のものとは時間的・空間的に異なるtopoisomerase I/DNA共有結合複合体の核遺伝子座形成を検出できます(Patel, A.G., et al, (2016)。44(6):2816-2826)。
抗トポイソメラーゼ I-DNA共有結合複合体抗体、クローン1.1Aは、topoisomerase I-DNA共有結合複合体に対する抗体であり、免疫細胞染色、フローサイトメトリー、ドットブロット、ELISAで使用できます。
研究のサブカテゴリ
クロマチン生物学
研究カテゴリー
エピジェネティクス・核内機能分子&

品質

Topotecan処理A549ヒト肺がん細胞において免疫細胞染色により評価済み。

免疫細胞染色:10 µg/mLで使用、Topotecan処理A549ヒト肺がん細胞においてtopoisomerase I/DNA共有結合複合体を検出できます。

ターゲットの説明

算出値:90.7 kDa。

物理的形状

フォーマット:精製
精製プロテインG。
精製マウスIgG2bκ、150 mM NaCl、0.05% sodium azide含有の0.1 M Tris-Glycineバッファー(pH 7.4)に溶解。

保管および安定性

2~8°Cで受領日から1年間安定です。

その他情報

濃度:ロットに固有のデータシートを参照してください。

免責事項

メルクのカタログまたは製品に添付されたメルクのその他の文書に記載されていない場合、メルクの製品は研究用途のみを目的としているため、他のいかなる目的にも使用することはできません。このような目的としては、未承認の商業用途、in vitroの診断用途、ex vivoあるいはin vivoの治療用途、またはヒトあるいは動物へのあらゆる種類の消費あるいは適用などがありますが、これらに限定されません。

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保管分類コード

12 - Non Combustible Liquids

WGK

WGK 1

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

MABE1084:


試験成績書(COA)

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Shih-Chieh Chiang et al.
Science advances, 3(4), e1602506-e1602506 (2017-05-17)
Breakage of one strand of DNA is the most common form of DNA damage. Most damaged DNA termini require end-processing in preparation for ligation. The importance of this step is highlighted by the association of defects in the 3'-end processing
Naoto Shimizu et al.
The Journal of biological chemistry, 299(8), 104988-104988 (2023-07-02)
Topoisomerases are enzymes that relax DNA supercoiling during replication and transcription. Camptothecin, a topoisomerase 1 (TOP1) inhibitor, and its analogs trap TOP1 at the 3'-end of DNA as a DNA-bound intermediate, resulting in DNA damage that can kill cells. Drugs
Ignacio Torrecilla et al.
Nucleic acids research, 52(2), 525-547 (2023-12-12)
DNA-protein crosslinks (DPCs) are toxic DNA lesions wherein a protein is covalently attached to DNA. If not rapidly repaired, DPCs create obstacles that disturb DNA replication, transcription and DNA damage repair, ultimately leading to genome instability. The persistence of DPCs
Angela M Mabb et al.
PloS one, 11(5), e0156439-e0156439 (2016-05-28)
Topoisomerase 1 (TOP1) inhibitors, including camptothecin and topotecan, covalently trap TOP1 on DNA, creating cleavage complexes (cc's) that must be resolved before gene transcription and DNA replication can proceed. We previously found that topotecan reduces the expression of long (>100
Amy Flor et al.
Cell chemical biology, 28(6), 776-787 (2020-12-23)
Topoisomerase 1 (Top1) reversibly nicks chromosomal DNA to relax strain accumulated during transcription, replication, chromatin assembly, and chromosome condensation. The Top1 poison camptothecin targets cancer cells by trapping the enzyme in the covalent complex Top1cc, tethered to cleaved DNA by

ライフサイエンス、有機合成、材料科学、クロマトグラフィー、分析など、あらゆる分野の研究に経験のあるメンバーがおります。.

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