原因 | 推奨される解決策 |
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サンプル中の細胞数が不十分 | - 細胞のロスは、アッセイ手順の洗浄ステップでよく起こります。分析中は、1 mLあたり約50万個の細胞濃度を保つようにしてください。
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ターゲットが細胞内にある | - 適切な透過処理を行い、確実に細胞内を染色してください。
- 一部の固定剤は、特定の細胞表面エピトープの検出を阻害する可能性があります。そのため、染色プロセスの前に固定剤の効果を検討するのが最善です。
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ターゲットタンパク質が発現していない | - 試験対象の細胞でターゲットタンパク質が発現していることを、関連文献で調べてください。
- 十分な量のターゲットタンパク質を発現している細胞がサンプルに含まれていることを確認してください。
- ターゲットが低濃度または低頻度で発現している場合は、発現量の低いターゲットまたは発現頻度の低い細胞集団を識別するために共染色を取り入れるのが最善です。
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標識キットの失敗 | - 標識済み一次抗体を使用してみてください。
- 別の抗体で標識キットを試験してください。
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マルチカラー実験において、色素輝度と抗原発現が適合していない | - 特定の細胞タイプにおける抗原発現レベルを、関連文献で調べてください。
- 発現量の低い抗原には明るい色素を使用してください。
- その他のヒントについてはマルチカラーフローサイトメトリーのページを参照してください。
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ターゲットタンパク質を発現するために細胞刺激を要する場合がある | - 一部、適切な物質で刺激した後でなければ発現しないターゲットがあります。別の刺激剤、濃度、処理時間を試して、ターゲットタンパク質の発現を最適化してください。
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抗原-抗体結合が最適でない可能性がある | |
抗体が劣化している | - 抗体が推奨温度で保存されていることを確認してください。
- 新しいバッチの抗体を試してください。
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一次抗体と二次抗体が適合していない | - 適切な二次抗体を使用することによって結果が大幅に改善され、偽陽性や偽陰性の染色を排除または低減させることができます。
- 一次抗体のクラスおよび/またはサブクラスに一致する二次抗体を使用してください。
- 一次抗体を産生させた動物種で得られた二次抗体を使用してください。
- その他のヒントについては二次抗体の選び方を参照してください。
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サンプル中の死細胞が多すぎる | - 抗体は死細胞に付着する傾向があり、結果として偽陽性を招くおそれがあります。 生死判定用の色素を使用して細胞の健康状態を評価するのが最善です。
- 調製したばかりの細胞で試してください。
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抗体が不十分 | - シグナルが検出できない場合は、より高濃度の抗体を染色手順で使用する必要がある可能性を示しています。一部の細胞タイプでは、最適な染色強度を得るために複数回の抗体濃度調整が必要になる場合があります。
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