細胞計数・セルヘルス分析
培養中の細胞の計数は、倍加時間をモニターする目的と、実験または製造プロセスの前の定量化目的のために必要となります。培養細胞については、増殖能だけでなく、生存率や細胞毒性などの細胞の健康状態も定期的にモニターする必要があります。どのアッセイを選ぶべきかは、培養中の細胞の種類、研究用途、目標とするスループットなどによって決まります。継代培養の前、またはトランスフェクション、ゲノム研究、凍結保存などの下流過程での使用前に、培養細胞を定量化または計数しておくことが重要です。
関連技術資料
- Scepter™ Cell Counter is a portable device which brings consistency in cell counting right to the culture hood in less than 30 seconds.
- Cellular apoptosis assays to detect programmed cell death using Annexin V, Caspase and TUNEL DNA fragmentation assays.
- Scepter™ counting is 7 to 10 times faster than hemocytometry-and also faster than other automated counters. Learn more about how this amazing technology works
- 3つの方法(培養検査、DNA染色検査、マイコプラズマPCR検査)で細胞培養へのマイコプラズマ汚染混入を検出します。マイコプラズマ除去キットは、培養から汚染を除去します。
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関連プロトコル
- 細胞生存率、細胞増殖、および細胞毒性測定用のMTTアッセイプロトコル。MTT試薬の調製手順と応用例。
- 細胞生存率、細胞増殖、活性化、および細胞毒性測定用のXTTアッセイプロトコル。XTT試薬の調製手順と応用例。
- 細胞生存率・増殖・活性化・細胞毒性を測定するためのWST-1アッセイプロトコルWST-1試薬調製手順・アプリケーション例WST-1アッセイに関するよくある質問・トラブルシューティングガイド
- The Scepter™ cell counter uses the Coulter principle of impedance-based particle detection to reliably and accurately count every cell in your sample.
- The Caco-2 permeability assay provides a measure of the permeability of a test compound across the intestinal barrier and its potential for interactions with drug transporters. We provide permeability assays for small molecule formulations such as pharmaceuticals, industrial chemicals and consumer products.
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技術資料・プロトコールの検索
手動細胞計数
Neubauerグリッドを備えた血球計算盤などの細胞計数チャンバーは、手動/視覚による細胞数の計測に一般的に使用される装置です。溝状のグリッドが精密に刻まれたガラス製装置のチャンバーに少量の細胞懸濁液をロードすると、毛細管現象によって懸濁液がグリッド上に分散します。細胞は顕微鏡下で視覚化され、手動カウンターを使用して計測されます。チャンバーとグリッドシステムで事前に定義された容量は、細胞濃度の計算に使用されます。画像処理ベースのシステムを使用すると、計数プロセスを自動化できます。
自動細胞計数
多くの自動細胞計数装置は、血球計算盤で使用されているのと同じ視覚的計数用の色素と原理を使用します。コールター原理に基づく装置は、物体認識に依存する自動セルカウンターとは異なり、使いやすさと精度の高さで人気を博しています。コールターカウンターは、細胞懸濁液をセンサーに引き込み、電気抵抗の変化に基づいて細胞を検出します。これにより、細胞やさらには小細胞の信頼性の高い検出と高精度の計数が可能になります。ハンドヘルド(ピペットに類似)のポータブルモデルでは、細胞数を培養フードから直接計測できます。
細胞生存率アッセイ
DNA合成:細胞内の活発なDNA合成のモニターは、細胞増殖能アッセイの基本になっています。DNA複製は、抗体で検出される放射性3H-チミジンや非放射性ブロモデオキシウリジン(BrdU)などの修飾ヌクレオシドを組み込むことで測定できます。
代謝活性:代謝活性を測定する比色アッセイは、細胞増殖能、細胞生存率、細胞毒性の分析に適しています。MTT、XTT、WST-1などのテトラゾリウム塩の着色ホルマザン化合物への還元は、代謝活性のある細胞でのみ起こります。ATPの存在も代謝活性の指標です。ホタルルシフェラーゼレポーターアッセイでは、細胞分裂によって生成されたATPを使用してD-ルシフェリンを酸化し、生物発光の値を計測します。
色素排除:トリパンブルー染色は、生細胞の計数に一般的に使用されます。この計測法は、生細胞が色素を取り込まないのに対し、死細胞は色素を取り込み、顕微鏡下では青色に見えるという原理に基づいています。
蛍光検出による細胞生存率アッセイ:5(6)-カルボキシフルオレセインジアセテートN-スクシンイミジルエステル(CFSE)標識は、細胞集団で完了した細胞分裂サイクル数を測定するための一般的な選択肢です。同じく膜透過性色素であるカルセイン-AMは、それ自体は蛍光を発しませんが、生細胞内で加水分解されると強い緑色の蛍光を発します。それとは対照的に、核色素ヨウ化プロピジウム(PI)は、死細胞の損傷した膜を通過することによってのみ核に到達できます。カルセインとPI-DNAはともに490 nmの光で励起することから、単一励起光源の蛍光顕微鏡で生細胞と死細胞のモニタリングを同時に行うことができます。
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