H1771

3-ヒドロキシ-DL-キヌレニン

• 別名: α,2-ジアミノ-3-ヒドロキシ-γ-オキソベンゼンブタン酸
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₀H₁₂N₂O₄
• CAS番号: 484-78-6
• 分子量: 224.21
• MDL番号: MFCD00047832
• UNSPSCコード: 12352204
• PubChem Substance ID: 24895482
• NACRES: NA.32

特性

• アッセイ: ≥98% (TLC)
• 品質水準: 200
• 形状: powder
• 溶解性: 1 M HCl: 49.00-51.00 mg/mL, clear to very slightly hazy
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: NC(CC(=O)c1cccc(O)c1N)C(O)=O
• InChI: 1S/C10H12N2O4/c11-6(10(15)16)4-8(14)5-2-1-3-7(13)9(5)12/h1-3,6,13H,4,11-12H2,(H,15,16)
• InChI Key: VCKPUUFAIGNJHC-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

3-ヒドロキシ-DL-キヌレニンは、分子量が224Daに相当するトリプトファン代謝産物で、目の水晶体に存在する発色団または親水性黄色化合物です。3-ヒドロキシ-DL-キヌレニンは、キヌレニン3-モノオキシゲナーゼ（KMO）酵素の作用によってキヌレニンから合成され、キヌレニナーゼおよびキヌレニンアミノトランスフェラーゼのそれぞれの酵素の存在下で、3-ヒドロキシアントラニル酸およびキサンツレン酸に代謝されます。

アプリケーション

3-ヒドロキシ-DL-キヌレニンは以下の用途に使用されています：

• 組換えヒトキヌレニナーゼアッセイに用いる基質として
• タンデム質量分析法（MS/MS）の標準物質として
• 糖尿病性網膜症患者において血清3-ヒドロキシ-DL-キヌレニンのレベルを定量化するために用いるコントロールとして

生物化学的／生理学的作用

3-ヒドロキシ-DL-キヌレニン（3-HKYN）は抗酸化作用を有し、大脳皮質内の脂質過酸化反応を阻止します。また、シナプス神経伝達を調節できます。ハンチントン病では3-HKYNレベルが上昇しますが、神経変性疾患におけるその役割はよくわかっていません。キヌレニンの代謝作用はグルタミン酸神経伝達と関連があり、3-HKYNのレベルは統合失調症の病態生理と関連があります。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H315,H319,H335
• 注意書き: P261 - P264 - P271 - P280 - P302 + P352 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Eye Irrit. 2 - Skin Irrit. 2 - STOT SE 3
• ターゲットの組織: Respiratory system
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves