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カスタムiScaleオリゴ™

iScaleオリゴDNAおよびsiRNAは、特殊ニーズに合うようミリグラム/グラム単位で製造するカスタムDNA・siRNAです。

DNA

 

 

ミリグラム/グラム単位で製造するカスタムDNAオリゴは、in vivo、ハイスループット、商用プロジェクト(ライフサイエンス研究ツール、分子診断、ラボ開発試験)向けです。NGSアダプター用iScaleの量については、次世代シーケンシングオリゴ製品を参照してください。

製品の利点

  • 実験用・商用ニーズに合わせた量で購入可能
  • メルク研究チームと協議し、用途に合った仕様を設定できる
  • 最先端の分析研究所が高品質の製品を保証

製品の特長

「お問い合わせ」のマークがついている製品や、その他一般的仕様と異なるご希望については、[email protected]宛にお問い合わせください。

iScale オリゴDNAの仕様

保証収量
  • 10、25、50、100、250、500 mg 
  • 1、2、5、10、15 g(これ以上の容量の場合はお問い合わせください)
精製
  • 脱塩、RP-HPLC、In vivo処理
鎖長
  • 10~55塩基(これ以上の長さについてはお問い合わせください)
修飾
  • 6-FAM、Biotin、Phosphate、Amino-Modifier、その他 
  • LNA® 
  • LNAとその他の修飾の対応可否についてはお問い合わせください
品質管理
  • 100%質量分析 
  • HPLC分析あり  
  • 分析証明書あり
フォーマット
  • チューブまたはプレート、乾燥品または溶液品 
  • プール、分注、濃度調整も可能(可否についてお問い合わせください)
サービス
  • 塩交換:合成過程で生成する有毒なアンモニウムイオンを生理学的に許容可能なナトリウムイオンに置き換えます。すべての精製タイプに含まれます。   
  • ろ過:細菌、カビ、その他の汚染物質を最小化します。In vivo処理精製に含まれます。   
  • エンドトキシンテスト:グラム陰性菌のLPSが許容閾値を下回っていることを確認してください。免疫カスケードで始まる毒素ショックにより宿主が死滅する可能性があります。In vivo処理精製に利用できます。

有用な使い方

  • アンチセンス
  • 結合試験
  • ハイスループットPCR/qPCR
  • サンガー法シーケンシングとNGS(非アダプター)
  • X線結晶構造決定
  • 免疫賦活アッセイ
  • マイクロアレイの作製

品質保証

製造工程を支える品質マネジメントシステム(QMS) によって、メルクが認証を受けている以下の品質規格を遵守しています。

  • ISO 9001:2015(研究用グレードのオリゴヌクレオチドの製造)
  • ISO 13485:2016(診断薬用グレードのオリゴヌクレオチドの製造)
  • ISO 14001:2015(適切な環境管理)

メルクでは事業のあらゆる面で品質を重視しています。メルクQMSの主な項目

  • 試験成績書
  • 文書管理
  • 変更通知
  • ベンダー管理
  • 業務契約
  • 是正措置と予防措置

これらの項目によって製品の品質が保証されます。また定期的に登録担当者、社内および顧客による厳格な監査を行い、検証しています。

siRNA

ミリグラム/グラム単位で合成するin vivo品質のMISSION™ siRNAは、動物を対象としたRNAi研究に最適です。また、miRNAや一本鎖RNAなど、その他のRNAも合成します。

製品の利点

  • ターゲットバリデーションや前臨床試験などin vivoでの用途に適しています
  • MISSION™プレデザインsiRNAまたはお客様のカスタムsiRNA配列に対応可能です
  • 直送が可能です。

製品の特長

「お問い合わせ」のマークがついている製品や、その他一般的仕様と異なるご希望については、[email protected]にお問い合わせください。

iScale オリゴ siRNA仕様

保証収量• 3、50、100 mg
•これ以上の量の場合はお問い合わせください
精製• 脱塩、RP-HPLC、in vivo
鎖長• 19~50 mer一本鎖または二本鎖
修飾• Biotin、phosphate、Amino-Modifier(C3、C6、C6 dT、C7、C12)、6-FAM™、Cyanine 3、
   Cyanine 5、Cyanine 5.5、2'-OMe & phosphorothioate
• 米国外のすべての国で利用できるLocked Nucleic Acid™
• LNA®およびその他の修飾の可否についてお問い合わせください
品質管理• 100%質量分析
• 分析HPLCあり
• 分析証明書あり
納品形態• チューブまたはプレート、乾燥品
• プール・分注も可能(可否についてはお問い合わせください)
サービス• オリゴヌクレオチドをin vivoで使用する場合、in vivoグレードの精製および下記のサービスを推奨します。

  -塩交換(合成過程で生成する有毒なアンモニウムイオンを
生理学的に許容可能なナトリウムイオンに置き換える)
-ろ過(細菌、カビ、その他の汚染物質を最小化する)
-エンドトキシンテスト(グラム陰性菌のLPSが許容閾値を下回っていることを確認してください。
免疫カスケードで始まる毒素ショックにより宿主が死滅する可能性があります

*製造拠点によっては、siRNA二十鎖の評価にPAGEを使用する場合があります。

in vivoでの使用は検証済

Bioo Scientific(現PerkinElmer)と提携し、in vivo品質のMISSION™ siRNAをバリデートしました(2008年8月1日発行Drug Discovery & Development誌掲載論文参照)。

上記実験で、H1155luc細胞をNOD/SCIDマウスに注入しました。腫瘍形成後、MaxSuppressor™In Vivo RNA-LANCEr IIで調製したルシフェラーゼ特異的siRNAまたはin vivo品質の非標的siRNAを注入しました。24時間後、D-ルシフェリン溶液を注入し、Berthold Technologies製NightOWL II LB983装置を用いて動物の画像検査を行いました。ルシフェラーゼ特異的siRNA投与動物では、ルシフェラーゼ活性の有意な低下が認められたのに対し、非標的siRNA投与動物では発光が見られました(図1)。上記結果により、MaxSuppressor™In Vivo RNA-LANCEr II in vivo送達剤で調製したin vivo品質のsiRNAの有効性を示されました。

左:ルシフェラーゼ特異的siRNA投与動物。右:非標的siRNA投与動物

図1.左:ルシフェラーゼ特異的siRNA投与動物。右:非標的siRNA投与動物

注入の72時間後に腫瘍を除去し、タンパク質を抽出し、Bradfordアッセイによりタンパク質濃度を調整しました。ルシフェラーゼELISAを用いてルシフェラーゼ濃度を測定しました。タンパク質濃度の減少を非標的RNAi剤投与動物と比較して示しています。腫瘍のルシフェラーゼ活性は2分の1に低下しました(図2)。

注入の72時間後に腫瘍を除去し、タンパク質を抽出し、Bradfordアッセイによりタンパク質濃度を調整しました。ルシフェラーゼELISAを用いてルシフェラーゼ濃度を測定しました。タンパク質濃度の減少を非標的RNAi剤投与動物と比較して示しています。腫瘍のルシフェラーゼ活性は2分の1に低下しました。

図2.各レプリケートは異なる個体である。

さらにサポートが必要な場合は、テクニカルサービス( )までご相談ください。

MISSIONはMerck KGaA(ドイツ・ダルムシュタット)とその関連会社の商標です。ラベルライセンスはこちら

参考文献

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