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DalPhos配位子
DalPhos配位子の利点
- アンモニア、ヒドラジン、アセトンのモノアリール化が可能
- 空気中で安定
- 官能基適用性が広い
- 温和な反応条件
オルト位にジメチルアミノ基を有するMe-DalPhosは、アミン類(アンモニアを含む)と塩化アリールのPd触媒クロスカップリング反応に有用です。ジメチルアミノ基をモルホリンで置換したMor-DalPhosは、さらに反応性が高く、さまざまな塩化アリールやアリールトシラートとアンモニアとのカップリング反応が容易に進行します。
アンモニアとのクロスカップリング
Mor-DalPhosは、塩化アリールやアリールトシラートとヒドラジンとのクロスカップリング反応にも用いることができます。Stradiottoらは、ヒドラジンと塩化アリールとの反応の後にベンズアルデヒドを作用させ、対応するアリールヒドラゾンを得ています。
ヒドラジンとのクロスカップリング
種々の塩化アリールやトシラートによるアセトンの直接モノアリール化反応において、モノアリール体が良好な収率で得られます。Mor-DalPhosを用いることは、反応速度と選択性に重要な影響を及ぼします。
アセトンとのクロスカップリング
芳香族内部アルキンとジアルキルアミンの金触媒ヒドロアミノ化反応においても、Mor-DalPhosの適用性が検討されています。P, N-配位子を有するこの触媒系は、官能基化されたジアルキルアミンの非対称な芳香族内部アセチレンへの立体選択的な付加反応に有用です。
金触媒ヒドロアミノ化反応
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