IROA Technologies社製品
カタログ番号:MSMLS™
保管温度:-20 ⁰C
製品内容
MSMLS™(質量分析用代謝物標準物質ライブラリー)は、幅広い一次代謝を網羅する生化学低分子の高品質ライブラリーです。高純度(95%以上)の化合物を経済的かつready-to-useの包装でお届けします。
このライブラリーは通常、主要代謝化合物の保持時間とスペクトルを取得し、質量分析プロトコルの最適化を促進し、質量分析の感度と検出限界を定性・定量化するために使用されます。
MSMLS™には、MSMLS™を用いて生成されたデータの抽出、操作、保管を支援するソフトウェアツール、MLSDiscovery™が付属しています。このソフトウェアに関する詳細情報、ダウンロード、マニュアルや動画は、以下のリンクからアクセスしてください:MSMLS™
構成
MSMLS™には、600種類を超える低分子代謝物が含まれており、ウェルあたり5 μg入りの使いやすい容量で提供されます。これは複数回の注入に十分な量で、手動ワークフローにも自動ワークフローにも適しています。
このライブラリーはメタボロミクスの質量分析アプリケーションで使用するためのものであり、代表的な一次代謝を幅広く提供しています。
プレートマップは、入手可能な化合物に応じて変更されることがあります。各列の化合物が異なる分子量を持ち、マルチプレックス解析が可能となるように努めておりますが、作業前にはご自身でもプレートマップを確認してください。
プレートマップには、複数のデータベースから収集された情報が記述されています。データの正確さを確保するよう努めていますが、エラーが含まれることもあります。提供された情報を慎重に確認してください。より良いデータベース構築のため、情報に相違があった場合にはご連絡ください。
MSMLS™には以下が含まれます:
- 96ウェルフォーマットのポリプロピレンプレート7枚
- 各代謝物5 μg(乾燥重量)
- ポリプロピレンディープウェル(1.2 mL、ウェルあたり全容積)プレート(MasterBlock, Greiner #780215)、シール付き(VIEWseal、Greiner #676070)
- プレートマップ
- 英数字によるポジション表示位置
詳細情報:
- 化合物名
- 親CID
- KEGG ID(使用可能な場合)またはChemSpider ID
- 分子式
- 分子量
- CAS
- ChEBI
- HMDB ID/YMDB ID
- PubChem Compound IDおよびSubstance ID
- Metlin ID
使用上の注意・免責事項
この製品は試験研究用であり、医薬品、家庭用、その他の用途では使用できません。。危険有害性および安全な取り扱いについては、安全データシートをご覧ください。
製品概要
MSMLS™の化合物は、標準物質として個別に注入して使用することも、ライブラリーとして全体を効率的に調べられるように混合して使用することもできます。列ごとに化合物を混ぜることで、複数の化合物を1回の注入で分析することができます。プールする前には、使用するクロマトグラフィーシステムで化合物を十分に分離できるように必ずプレートマップを確認してください。プレート6には水溶性糖化合物が含まれていますが、これらの質量は範囲が近すぎるため一緒に注入できないことに注意してください。
以下に提案を示しますが、使用するクロマトグラフィーと装置により異なります。
- 標準物質として個別注入 各ウェルが1つの化合物に相当します。1種類の代謝物について各1回の注入として合計612回の注入でライブラリー全体を非常に詳細に調べることができます(各ウェルの全量は250 μL~1 mLで検討できます)。
- シンプルなマルチプレックス注入各プレートの列がプールされる場合には、全コレクションをシンプルな混合物の56回の注入で分析できます(各ウェルの全量を500 μL以下に保って希釈による減少を防ぎます)。使用するクロマトグラフィーシステムで化合物を分離できるようにするため、プレート列全体で個々の質量を確認してください。
- 複雑なマルチプレックス注入 全プレートにわたり列がプールされたら、ライブラリー全体を8回の注入で分析できますが、混合物は複雑になり、希釈される可能性があります(各ウェルの全量を200 μL以下に保って希釈による減少を防ぎます)。
調製手順
以下に提案を示しますが、使用するクロマトグラフィーと装置により異なります。
プレート1~5:各プレートの各ウェルに、最終量(最大20 μL)の5%分の高純度メタノール(MeOH)を加えます。超純水を加えて所定量にします。水を加えることで、極性の高い化合物が溶けやすくなります。最終濃度5%のメタノール溶液が推奨されます。ウェル内でピペッティングにより液体の吸引と吐出を2~3回繰り返して、溶けやすくします。
プレート6および7:これらのプレートには主に脂質様化合物が入っています(プレート6の水溶性糖化合物を除く)。これらの化合物を、クロロホルム:メタノール:水を1:1:0.3の比で含む溶媒に溶かすことを推奨します。
マルチプレックス用に化合物をプールします。繰り返しになりますが、プールする前には使用するクロマトグラフィーシステムで化合物を十分に分離できるように必ずプレートマップを確認してください。
注記:QC/QA用には34の「重複」化合物があります。塩形態/水和形態またはCAS番号が異なるペアもあります。
保管/安定性
プレートは-20°Cで保管してください。希釈したプレートは再度密封し、-20°Cまたは長期保管の場合は-80°Cで湿気と光を避けて保管します。凍結/融解を繰り返さないでください。
法的情報
MSMLS™およびMLSDiscovery™は、IROA Technologies, LLCの商標です。
参考文献
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