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CentriconPlus-70遠心式フィルターデバイスによる大容量の濃縮

大容量遠心式フィルターデバイスは、大容量の溶液からタンパク質を精製するための、攪拌式セル限外ろ過デバイスに代わるもう1つの便利なデバイスです。攪拌式セルは、穏やかで効率的、かつ最大のフレキシビリティをもたせるために取り外し可能なメンブレンを備えています。とはいえ、遠心式限外ろ過フィルターにもそれ自体の利点があります

  • デバイスは予め組み立てられており、すぐに使える状態になっています
  • 15~65 mLの容量を処理できます。さらに容量が大きい場合は複数のデバイスを使用します 
  • 遠心時間が短いです(数分)
  • リザーバを再充てんする必要はありません(混入リスクが低い)

以下はプロトコルの1例です。ヒト高親和性IgE受容体のαおよびγサブユニットから構成される融合タンパク質を精製して濃縮するために、 Centricon Plus-70遠心式フィルターを使用しました。α-γ融合タンパク質を精製し、その後Sepharose® (GE)ビーズに結合させて、ヒトIgE抗体分離のための親和性カラムを作成しました。(注記:プロトコルはGKT School of Biomedical Sciences, Londonのご厚意により提供いただきました

方法

  1. 高親和性IgE受容体のαおよびγサブユニットをマウス骨髄腫細胞株NS0に導入し、分泌された融合タンパク質をプロテインGカラムで精製しました。
  2. 溶出されたタンパク質を、スイングバケットローターにセットしたCentricon Plus-70遠心式フィルターデバイスを用いて3000 x gで10分間遠心し(1フィルターあたり60 mL)、500~1000 mLから5~10 mLに濃縮しました。
  3. 同じユニットを使って、組織培養グレードのアジ化ナトリウム不含PBSを用いてバッファー交換も行いました。
  4. 濃縮されたサンプルを、孔径0.2 μmのフィルターを用いて無菌条件下でろ過滅菌しました。

結果

吸光度分析を行ったところ、Centricon Plus-70デバイスにより18.8 mg/Lのα-γ融合タンパク質が回収されました(データ表示せず)。HPLCトレース解析から、ヒトFcεRIのα-γ融合成分のプロファイルが明らかにされました。

ヒトFcɛRIのα-γ融合成分のHPLCプロファイル

ヒトFcɛRIのα-γ融合成分のHPLCプロファイル

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