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胃腸管オルガノイドバイオバンク

患者由来オルガノイド(PDO)は、元の組織の生理学的および分子病理学的特性を維持した新しいin vitro 3D細胞モデルで、従来の2D細胞株に代わる臨床的意義の高い代替品であり、実験動物の削減に有効なツールです。これらのPDOは、LGR5+の幹細胞集団を含む成人患者の生検や切除組織に由来しており、L-WRN馴化培地(SCM105)などのオルガノイド専用培地を用いて、ECMリッチな基質中で培養することができます。成人組織由来のオルガノイドは、長期間の培養においても表現型および遺伝子型が安定しており、iPSC由来のオルガノイドと比べて成熟した表現型を示します。重要な点として、PDOによって化学療法に対する患者の臨床反応が予測可能であることが示されています。 

私たちは、正常および疾患患者組織由来のヒト胃腸管オルガノイドの包括的なバイオバンクを提供しています。ヒト胃腸管オルガノイドは十分にその特性が評価されています。胃腸管オルガノイドバイオバンクは、50人以上の正常および疾患患者から採取した、十分に特性が評価されたオルガノイドで構成されており、それらは小腸(十二指腸、回腸)、胃、直腸および結腸を含む複数の消化管領域に由来しています。

3dGRO®オルガノイドは、Hubrecht Organoid Technology(HUB)社のオルガノイド技術を利用して作製しました。この製品の購入者は、製品の購入前にHUB社の利用規約に別途同意し、承諾する必要があります。

バイオバンクの概要

  • 58人の患者由来のオルガノイドサンプル
  • さまざまな性別・年齢
  • 複数の組織/疾患:結腸、十二指腸、回腸、胃、直腸、がん、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群
  • RNA-Seq(RNAシーケンス)情報あり
  • 継代数が少ない状態、かつ、高い細胞生存率
  • 最適化された3dGRO® L-WRN馴化培地で培養
prep-78-c

Prep-78-C (SCC311)

prep-87-c

Prep-87-C (SCC321)

prep-81-c

Prep-81-C (SCC313)

prep-881-cr

14-881-CR (SCC310)

図1.患者由来結腸オルガノイドをL-WRN馴化培地(SCM105)中で5回継代したもの。SCC311、SCC321、SCC313は正常組織、SCC310は罹患組織(直腸腺がん)由来。

PDOバイオバンクのご注文に関する情報

* 購入前にHUB社の利用規約へ同意する必要なし

ヒト結腸オルガノイド(Colon-87、SCC321)の免疫細胞染色特性。ヒト結腸PDOは、以下に対して陽性を示す。結腸特異的マーカー(CA II、CA IV、Mucin5B)、後部後腸マーカー(CDX2)、幹細胞マーカー(Lgr5、Sca1)、上皮マーカー(TPH-1、E-Cad)。

図2.ヒト結腸オルガノイド(Colon-87、SCC321)の免疫細胞染色特性。ヒト結腸PDOは、以下に対して陽性を示す。結腸特異的マーカー(CA II、CA IV、Mucin5B)、後部後腸マーカー(CDX2)、幹細胞マーカー(Lgr5、Sca1)、上皮マーカー(TPH-1、E-Cad)。

発現の異なる上位30遺伝子のヒートマップ

図3.発現の異なる上位30遺伝子のヒートマップ

ヒトiPSCおよびiPSC由来結腸オルガノイドと成人患者由来組織オルガノイドにおける遺伝子発現の比較

図4.ヒトiPSCおよびiPSC由来結腸オルガノイドと成人患者由来組織オルガノイドにおける遺伝子発現の比較

成人組織由来の結腸オルガノイド(SCC321、Colon-87)および十二指腸オルガノイド(SCC320、DUO-85)におけるSARS-CoV-2関連タンパク(ACE2、TMPRSS2)の発現
成人組織由来の結腸オルガノイド(SCC321、Colon-87)および十二指腸オルガノイド(SCC320、DUO-85)におけるSARS-CoV-2関連タンパク(ACE2、TMPRSS2)の発現

図5.成人組織由来の結腸オルガノイド(SCC321、Colon-87)および十二指腸オルガノイド(SCC320、DUO-85)におけるSARS-CoV-2関連タンパク(ACE2、TMPRSS2)の発現

フォルスコリンによる十二指腸オルガノイドの膨潤。

図6.フォルスコリンによる十二指腸オルガノイド(SCC314、DUO-81)の膨潤。FSK処理のT=0に対するオルガノイド総面積の増加を計算し、各条件につき10個の嚢胞から平均値を算出した。スケールバー=500 μm。

頂端外腸管オルガノイドの蛍光対比画像

図7.頂端外回腸腸管オルガノイド(SCC339、HT-105-I)の作製。頂端外オルガノイドをdapi(青)およびZO-1(緑)抗体で染色し、上皮極性反転の効率を解析した。

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