石油化学用標準物質

石油化学用標準物質は、さまざまな産業用途における石油、ガソリンまたはその他の石油化学製品の物理化学的特性の評価にとって極めて重要です。石油、ガソリンまたはその他の石油化学関連物質の検査で使用する、単成分および多成分の溶液だけでなく、純物質（原体）の標準物質も幅広く取り揃えています。  

私たちの標準物質は、米国材料試験協会（現ASTMインターナショナル）ならびにその他の国際機関による推奨事項に適合するように策定されています。これらの石油標準物質によって、適切な評価と燃料オイルの加工処理が可能となり、安全かつ効率的な使用が保証されます。

• バイオ燃料
• ガソリン・ディーゼル
• 燃料・炭化水素
• 硫黄サンプルCRM

関連製品資料

カタログ：Analytical Solutions for Petrochemical & Petroleum Products

バイオ燃料

多成分からなるバイオ燃料溶液のポートフォリオは、ASTM International^® D6584で使用できるように特別に設計されています。これらの調製済溶液によって、分析者の貴重な時間を短縮できます。これにはISO 17034およびISO/IEC 17025に従って製造および証明された認証標準物質（CRM）溶液が含まれています。また、バイオ燃料標準物質のいくつかは、環境にやさしい代替製品も利用できます。これらの製品は、お客様の結果の品質および有効性を損なうことなく、環境への影響が抑えられています。

低濃度レベルの遊離および結合型のグリセリンは、バイオディーゼル燃料の性能にとって極めて重要です。遊離および結合グリセリンは、インジェクターのノズル、ピストン、バルブ、フィルターおよび貯蔵タンクの沈積物の形成原因となります。ASTM D6584では、遊離グリセリンおよび総（遊離型+結合型）グリセリンを測定する標準化法が示されています。商業用バイオディーゼルのメーカーでは、本法を使用して、B100（100%バイオディーゼルメチルエステル）の生産工程が販売できるのか、または再処理が必要となるのかを判断します。

ガソリン・ディーゼル

灯油、ガソリン、ベンゼンなどの芳香族化合物定量用のCRMを提供しています。これらは各ASTM法（ASTM D1319、ASTM D5880、ASTM 4053）で使用するように設計されています。

燃料・炭化水素

油、原油、精油またはその他のサンプル中の炭化水素を測定するため、さまざまな純物質（原体）および溶液の標準物質を用意しています。このセレクションには、ガスクロマトグラフィー（GC）や高速液体クロマトグラフィー（HPLC）に適した分析用標準物質および認証標準物質のグレードが含まれています。

硫黄サンプルCRM

硫黄CRMのセレクションには、Paragon Scientific社の製品が含まれ、キャリブレーション、ベリフィケーション、石油製品中の硫黄含量分析を含む品質管理手順での使用に適しています。軽油、重油、合成ディーゼルおよび灯油（無臭）は硫黄を含み、硫黄含量は0（ブランク）から5.0000%（50,000 ppm）の範囲です。全製品がISO/IEC 17025およびISO 17034の認定を受けた施設で製造された認証標準物質であり、国際規格に完全にトレーサブルです。これらは容量100 mLで不正開封防止ガラスボトル入りであり、有効期限は12カ月です。