A7007

S-(5'-アデノシル)-L-メチオニンクロリド

≥75%

• 別名: AdoMet, SAMクロリド（塩化物）, 活性メチオニン
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₅H₂₃ClN₆O₅S · 2 HCl
• CAS番号: 86867-01-8
• 分子量: 507.82
• Beilstein: 6560002
• MDL番号: MFCD22571809
• UNSPSCコード: 12352209
• PubChem Substance ID: 24891164
• NACRES: NA.32

特性

• 品質水準: 300
• アッセイ: ≥75%
• 形状: powder
• 色: white to off-white
• 溶解性: H₂O: 100 mg/mL
• アプリケーション: cell analysis
• 輸送温度: dry ice
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: Cl.Cl.[Cl-].C[S+](CC[C@H](N)C(O)=O)C[C@H]1O[C@H]([C@H](O)[C@@H]1O)n2cnc3c(N)ncnc23
• InChI: 1S/C15H22N6O5S.3ClH/c1-27(3-2-7(16)15(24)25)4-8-10(22)11(23)14(26-8)21-6-20-9-12(17)18-5-19-13(9)21;;;/h5-8,10-11,14,22-23H,2-4,16H2,1H3,(H2-,17,18,19,24,25);3*1H/t7-,8+,10+,11+,14+,27?;;;/m0.../s1
• InChI Key: KBAFOJZCBYWKPU-XQVUROGGSA-N

詳細

詳細

S-(5'-アデノシル)-L-メチオニンクロリドジヒドロクロリド（SAM）は、タンパク質、脂質および核酸へのメチル基の転移を促進します。メチオニンアデノシルトランスフェラーゼは、メチオニンおよびアデノシン三リン酸（SAM）からのSAMの合成を触媒します。SAMは、細胞分裂、細胞死、転写、遺伝的安定性、酸化物／抗酸化物バランスおよびポリアミン恒常性など様々な細胞機能を調節するように機能します。治療面では、SAMは、変形性関節症および肝損傷など様々な疾患に対するヒト用栄養サプリメントとしての用途があります。SAMは、重要な酵素であるシスタチオニン-β-シンターゼ（CBS）の調節ドメインに結合することにより、トランススルフレーション（含硫置換基移動）反応も調節します。

アプリケーション

S-(5'-アデノシル)-L-メチオニンクロリドジヒドロクロリドは、S30細胞抽出物用の培地サプリメントとして使用されています。これは、水晶微量天秤（QCM）、表面プラズモン共鳴（SPR）および支持された脂質二重層および小胞を用いる等温滴定熱量計（ITC）による、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ（COMT）との相互作用の測定にも使用されています。

生物化学的／生理学的作用

カテコ-ルO-メチルトランスフェラ-ゼ(COMT)、DNAメチルトランスフェラ-ゼ(DNMT)などの酵素が触媒するメチル化反応において、メチル基を供与する補因子です。すべての細胞に存在しますが、全メチル化反応の85%がおこる肝臓に集中しています。肝機能、増殖および傷害応答にも関与しています。

注意

この物質の調製時の純度は80～90%ですが、非常に不安定です。25°Cで1日あたり純度が10%減少するので注意して下さい。

アナリシスノート

UVおよびHPLCにより純度を分析しています。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable