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Merck

TLC Explorerで分析をデジタル化


デジタルTLC分析

薄層クロマトグラフィー(TLC)は化学で広く使用されている分析法ですが、従来のTLCプレート分析は複雑な場合があります。TLC Explorerはデジタル化されたソリューションを提供し、一貫性が高く簡単に共有できるデータ解釈に向けて、定量分析の効率と精度を高めます。 

主な特徴と利点

正確なTLCイメージング:高分解能デジタルイメージングにより、TLCHPTLCPLCプレートの詳細な可視化が2分未満で確実に行え、主観的な解釈や一貫性のない解釈を減らすことができます。トラックの自動認識により、1枚または複数のプレートを一度に分析できます。

信頼性の高い定量分析:ビデオデンシトメトリー測定によりスポット強度を数値データに変換し、TLCによる定量化を容易にします。これにより、濃度測定や実験間の結果の比較が簡単になります。

効率化されたワークフロー統合:コンピュータ、タブレット、スマートフォンとシームレスに接続でき、効率的なデータ共有とドキュメンテーションが行えます。

一般的なラボ環境での操作を容易にする使いやすい設計:

  • 3つの光源(白色光、UV 366 nm、UV 254 nm)によるクロマトグラムのLED照明により、直接光モードで上からプレートを照らし、物質を容易に識別できるようにします
  • 直観的に操作できるクロマトグラフィーソフトウェアで簡単にプラグ・アンド・プレイ設定
  • 検査ウインドウがあるため、紫外線ばく露のリスクなく迅速に目視検査ができ、安全性を高めることができます
  • オフグリッドで機能させるため、コンパクトで持ち運び可能

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手袋をしていても使えるタッチセンサーにより、一般的なラボ環境で容易に操作できます。プラグ・アンド・プレイにより、技術的なサービス・サポートは不要です。多用途に対応するため、装置は、バッテリー(別注文)を用いて、オフグリッドで機能させることができ、離れた場所での使用に適しています。

この装置には、使用時のUVばく露から保護するための安全機能があります。プレート(1つ以上)を、引き出しユニットに確実に置くことができます(図1)。この引き出しユニットを閉じたときのみ分析が開始するため、UVばく露を受けることはありません。また、水銀を含む従来のランプの代わりに、よりサステナブルなLED光源を使用しています。

The open drawer unit with TLC plates placed on Baseplate P1, positioned on an integrated tray.

Figure 1.Figure 1. TLC plates are positioned on a removable Baseplate (P1). The frame (P2) can be removed for easier handling. An alignment pin underneath the plate area (P3) helps the user to orient and align the Baseplate correctly on the Drawer (P4).

デジタル式のドキュメンテーションシステムを採用しており、TLC測定プロセス全体で柔軟かつ簡便な利用が可能です。装置への接続は、Wi-FiまたはQRコードのスキャンにより容易に行え、複数のデバイスで操作することができます(図2)。

seamless and hassle free connectivity of TLC Explorer system to a phone, laptop, or a tablet.

Figure 2.Seamless operation of the TLC Explorer on a phone, laptop, and a tablet.


直観的な操作ができるソフトウェアであるため、時間のかかる手動でのデータ加工・処理の必要なく、TLCプレートの分析ができます。ソフトウェアは、トラックの自動認識を含めて、2分以内に迅速にトラックを測定できます。さらに、ソフトウェアにより、20 x 20 cmの領域に置かれた複数のプレートを同時に検出・測定することも可能です(図3)。

Simultaneous placement of multiple TLC plates for analysis in the TLC Explorer

Figure 3.Multiple TLC plates for analysis in the TLC Explorer.


測定前にプレートを不適切な向きで装置に配置してしまっても、ソフトウェアは、自動で画像を回転させることが可能です。バックグランドノイズを低減するフィルターを必要に応じて使用できます。開始ラインと溶媒フロントも自動で認識されますが、任意でトラック、溶媒、開始ラインを手動で設定および削除することもできます。メソッドの詳細や命名規則のような注釈を簡単に追加できます。さらに、ソフトウェアでは、TLCとHPTLCプレートの定性的・定量的な検討がいずれも実施可能です。

人間工学的デザイン(図6a)により、ウインドウから迅速にプレートを検査することができます(図5)。シャッタースライダー(図4、F8)で開口部を調節し、ユーザーが検査ウインドウからのぞいたときに装置に入ってくる迷光の障害を減らします。シャッタースライダーを完全に、または部分的に押し下げると、ベースプレートのさまざまな部分を見ることができます。

 Front side view of the TLC Explorer Documentation System.

Figure 4.TLC Explorer, Documentation system. F1: Power Button; F2, F3, F4: Illumination Buttons and Indicators for manual use; F5, F6: Drawer and “Drawer open” Indicator; F7, F8: Inspection Window and Shuttler Slider for visual plate analysis.

Open inspection window for safe visual check showing an illuminated plate under an excitation of UV 254 nm.

Figure 5.Open inspection window for safe visual check. Image shows an illuminated plate under UV 254 nm excitation. 


装置は、3種類の励起光源を備えており、波長が表示されているタッチ式ボタンに軽く触れれば、簡単に切り替えることができます(図4F2 – 4)。ただし、1回につき、3つのうち1光源しか作動させることができません。 

Image on the left shows the front of the device having an angle of 12 degrees and the right image shows an ergonomic operation of the device while both sitting and standing.

Figure 6.The front of the device has an angle of 12° (a) allowing a more ergonomic operation while sitting (b) and standing.


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