従来のDNA/RNA精製法では、シリカメンブレンカラムを使用して、細胞、組織、血液、その他のタイプのサンプルから核酸を分離します。これらの方法では、塩酸グアニジンなどのカオトロピック塩を高濃度で用いて、DNAまたはRNAをシリカに結合させます。これらの結合-洗浄-溶出法には複数回の洗浄・遠心ステップと化学的添加物が必要であり、核酸定量やPCRなどの下流の酵素プロセスに悪影響を与える可能性があります。
短時間で高純度のDNA/RNA調製物が得られることに加えて、GenElute™-E Single Spin精製キットには、標準的なシリカベースのキットと比較して、複数のサステナブルな利点があります。
- 廃棄物を削減:チューブやピペットチップなどのプラスチック消耗品の消費量をシリカベースのキットと比較して55%削減
- 使いやすさを改善:手順を減らしてワークフローを簡素化
- サステナブルな包装:サステナブルフォレスト認証があり、包装にリサイクル素材を70%以上使用。キット構成要素には、デンプンベースの生分解性バッグを使用。
- 廃棄が安全:エタノールとカオトロピック塩を使う結合・洗浄ステップをなくすことで、危険な液体廃棄物がでない
サンプルを依頼してGenElute™-E Single Spin精製をお試しください。
GenElute™-Eキットは、サイズ排除を用いたネガティブクロマトグラフィー法の原理に基づいています。塩、界面活性剤、タンパク質、有機溶媒などの不純物をスピンカラムによって除去し、精製された核酸をフロースルーで回収します。すべてを1回の遠心ステップのみで行えます。この便利な手順により、操作を少なくして核酸サンプルの精製を大幅に高速化でき、廃棄物も減らせます。
DNA/RNA精製のためのサステナブルなラボソリューション
プラスチック消耗品が少なく、危険な結合バッファーや洗浄バッファーを使用していないGenElute™-E DNA/RNA精製キットは、シリカベースの精製法の代わりとなる、環境にやさしい製品です。GenElute™-E精製キットは、各キットに同梱されているプラスチック構成品やキットプロトコルで使用するプラスチック製品の量を大幅に削減しています。シリカベースの手法に伴う面倒な結合と洗浄のステップはすべてなくしており、特別に廃棄する必要があるカオトロピック塩や有機溶媒は使用しません。一般的なシリカのワークフローと比較してプラスチック廃棄物を55%削減できるため、廃棄コストを節約し、環境への影響を軽減できます。
GenElute™-E DNA/RNA精製キットによるグリーンケミストリー
メルクは、グリーンケミストリーがよりよい明日に貢献すると考えています。より環境に配慮した代替品のポートフォリオの増加に伴い、高い品質と効率を得つつ、研究が環境に与える影響を減らすことのできる選択肢が増えています。もちろん研究結果に悪影響が及ぶことはありません。
メルクのGenElute™-Eキットは、従来のシリカベースの方法と比較して、危険な液体廃棄物がなく、プラスチック廃棄物の量が大幅に削減されているため、グリーンケミストリーの12原則の「防止」と「安全性の高い化学物質の設計」の原則に沿っています。したがって、「12原則に準拠した製品」のカテゴリーのもと、より環境に配慮した製品(グリーン代替品)に分類されます。
メルクのGenElute™-Eキットは、包装を減らし、サステナブルな資材を使用し、リサイクルしやすくすることでサステナビリティーを改善するメルクの計画である、SMASHパッケージの原則にも準拠しています。
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