ハラール・コーシャ認証の微生物試験用培地
イスラムおよびユダヤ教徒用の食品、飲料、医薬品および化粧品の製造には非常に厳格なルールがあります。宗教の教義に準拠している必要があるのは製品そのものだけではありません。製造区域に持ち込まれる原材料や多くのツール、例えば製品やその材料と物理的に接触することが意図されていない処理装置や物質であっても、その対象となります。これには、製造環境における微生物汚染をモニタリングするための培地も含まれます。私たちは、現在、微生物の品質管理（QC）、特に空中浮遊菌、表面、作業者の検査（環境モニタリング）および無菌工程シミュレーション（培地充てん試験）に適した、さまざまなハラールおよびコーシャ認証乾燥培地を提供しています。
ハラールに関する懸案事項および製品
培地がハラール認証に及ぼす影響
特に培地については、ハラール認証の製造区域に気づかずにハラーム（不法）成分を持ち込んでしまう危険性があります。例えば、ペプトンを含む培地は主に動物または動物以外の原材料から作られますが、通常はハラームです。これは、ペプトンが、初期の加工工程においてブタ由来の酵素で処理されるためです。ハラール認証の製造区域でこのような培地専用の処理を行わない場合、製造施設全体、ひいてはそこで製造されるすべての最終製品の状態が損なわれてしまう可能性があります。詳細についてはウェビナーをご覧ください。
製品・製造施設のハラール認証
製造施設、製造工程および製品のハラール認証基準への準拠を確認・認定するための独立した機関があります。これらの機関は、MUI（インドネシア）、JAKIM（マレーシア）、GAC（UAEを含むGCC）、HAC（スリランカ）などのハラール当局・組織によって認定されています。国際的に認定された世界中のハラール認証機関の大部分は、Halal Food Councilという主要組織の下で活動しています。
ハラール認証製造業者のニーズへの対応
私たちは、各生物成分の由来や処理（酵素など）に関する明確な情報が整った、完全にハラール認証を受けたさまざまな培地を開発しました。製造業者は、これらの製品を用いることで、ハラール認証の製造区域において、ハラールを維持しつつ、微生物の品質管理（QC）試験に使用するコンタクトプレート、ディップスライド、その他の培地を調製することが可能となります。
これらのハラール認証培地は、イスラム教の教義と特定の国際規制の両方に準拠しています。ハラール認証培地の特長は以下のとおりです。
- ハラームによるコンタミネーションがない
- JAKIMのMSおよびMUIのHASハラール基準に従い、年に1回認証を更新
- ISO、EP、USP、JPおよびFDA-BAM基準に準拠（「プライム」指定の場合）
また、メルクのハラール認証製品のほとんどがコーシャ認証も取得しています。
さまざまなハラール認証乾燥培地
私たちは、医薬品、化粧品、食品および飲料業界における微生物検査およびモニタリング用の製品・ソリューションの世界的なリーディングサプライヤーとして、粉末培地（NutriSelect®培地）や優れた低発塵の顆粒状培地（GranuCult®培地）を提供しています。
現在、以下のようなハラール認証製品を拡充しています。
- 空中浮遊菌・製造ラインの表面・作業者モニタリング（環境モニタリング）用培地
- 医薬品製造施設における無菌性の確認試験（培地充てん試験）用培地
- 飲料製造施設における無菌性の確認試験（培地充てん試験）用培地
- 乾燥培地の原材料
私たちは、ブランド拡張により、3つのQCレベルに対応する培地をbasic（ベーシック）、plus（プラス）、prime（プライム）として提供しています。これらは国際規制への準拠レベルを示しています。例えば、プライムレベルは、食品・飲料に関する基準に記載された培地のISO認証に基づくQC出荷を含む、食品、飲料および医薬品に関する基準に完全に準拠しています。
メルクのハラールおよびコーシャ認証培地の一覧
培地充てん試験用のハラール認証培地
無菌製造手順の性能は、いわゆる培地充てん試験（「工程シミュレーション試験」とも呼ばれます）によって定期的に評価する必要があります。これらの微生物学的シミュレーションでは、医薬品や飲料製品の代わりに滅菌された培地を用います。
私たちは、ハラール認証区域における培地充てん試験用に2種類の培地を提供しています。
- 製薬業向けの3重包装ハラールおよびコーシャ認証SCD液体培地（動物由来成分不含、放射線照射済み）（GranuCult®プライム）
- 飲料の無菌充てんボトル・砕氷装置用（凍結・解凍後も使用可能）のハラールおよびコーシャ認証リンデングレイン培地（NutriSelect®プラス）
ハラールおよびコーシャ認証SCD液体培地（動物由来成分不含）は、欧州および米国の薬局方最新版（EP, 2.6.12.およびUSP, 61）の推奨事項に従って調製していますが、推奨されているペプトンの代わりに動物由来ではないペプトンを使用しています。
コーシャに関する懸案事項および製品
培地がコーシャ認証に及ぼす影響
培地のコーシャ製造には、非コーシャ成分を除去するだけでなく、特有の課題がいくつかあります。例えば、乳由来の成分を他の動物由来の成分と混合してはならず、原材料の包装や保管に関しても厳格な規則があります。医療機器も、非コーシャ物質と接触すると非コーシャとみなされる可能性があります。接触した原料も非コーシャとなるので、加熱を伴うコーシャ工程には使用できません。培地の製造など、熱処理する場合は、専用の装置を使用する必要があります。これが不可能な場合は、装置のコーシャ化プロセスである適法化（kashering）を使用することができます。適法化では、ラビの直接監視下で調理に相当する熱（通常は蒸気）を装置に加えます。
製品・製造施設のコーシャ認証
ラビおよびコーシャ認証機関が製造施設、製造工程および製品のコーシャ認証基準への準拠を確認・認定します。認証機関としては、シナゴーグ連盟のコーシャ食品部門であるKF Kosher、およびFidelity Kosherなどがあります。
コーシャ認証を受けた製造元の要求に対応する
ほぼすべてのハラール認証培地は、食品、飲料、医薬品および化粧品の用途に使用されるコーシャとしても認証されています（過越の祭を除く）。当社のコーシャ認証培地は、製品ごとに個別の証明書が付属しており、当社ウェブサイトで入手可能です。これらの培地は、コーシャの状態に影響を及ぼさないことを確認するために、コーシャ製造区域における微生物の品質管理試験に使用するコンタクトプレート、ディップスライド、およびその他のフォーマットに使用することが可能です。コーシャ認証培地は、ユダヤ人の食事に関する法律だけでなく、特定の国際的な規制にも準拠しています。コーシャ認証培地の特長は以下のとおりです。
- 非コーシャによるコンタミネーションがない
- KF KosherおよびFidelity Kosher認証機関により、年に1回認証を更新
- ISO、EP、USP、JPおよびFDA-BAM基準に準拠（「プライム」指定の場合）
また、メルクのコーシャ認証培地のすべてがハラール認証も取得しています。
さまざまなコーシャ認証乾燥培地
私たちは、医薬品、化粧品、食品および飲料業界における微生物検査およびモニタリング用の製品・ソリューションの世界的なリーディングサプライヤーとして、粉末培地（NutriSelect®培地）や優れた低発塵の顆粒状培地（GranuCult®培地）を提供しています。現在、以下のようなコーシャ認証製品を拡充しています。
- 空中浮遊菌・製造ラインの表面・作業者モニタリング（環境モニタリング）用培地
- 医薬品製造施設における無菌性の確認試験（培地充てん試験）用培地
- 飲料製造施設における無菌性の確認試験（培地充てん試験）用培地
私たちは、ブランド拡張により、3つのQCレベルに対応する培地をbasic（ベーシック）、plus（プラス）、prime（プライム）として提供しています。これらは国際規制への準拠レベルを示しています。例えば、プライムレベルは、食品・飲料に関する基準に記載された培地のISO認証に基づくQC出荷を含む、食品、飲料および医薬品に関する基準に完全に準拠しています。
メルクのハラールおよびコーシャ認証培地の一覧
培地充てん試験用のコーシャ認証培地
無菌製造手順の性能は、いわゆる培地充てん試験（「工程シミュレーション試験」とも呼ばれます）によって定期的に評価する必要があります。これらの微生物学的シミュレーションでは、医薬品や飲料製品の代わりに滅菌された培地を用います。私たちは、コーシャ認証区域における培地充てん試験用に2種類の培地を提供しています。
- 製薬業向けの3重包装ハラールおよびコーシャ認証SCD液体培地（動物由来成分不含、放射線照射済み）（GranuCult®プライム）
- 飲料の無菌充てんボトル・砕氷装置用（凍結・解凍後も使用可能）のハラールおよびコーシャ認証リンデングレイン培地（NutriSelect®プラス）
ハラールおよびコーシャ認証SCD液体培地（動物由来成分不含）は、欧州薬局方最新版（EP, 2.6.12）および米国の薬局方最新版（USP <61>）の推奨事項に従って調製していますが、推奨されているペプトンの代わりに動物由来ではないペプトンを使用しています。
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