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Merck
ホーム薄層クロマトグラフィーステビアの葉、飲料、食品添加物中のステビオシドとレバウディオサイドAの測定

HPTLC-MSを使用したステビアの葉、飲料、食品添加物中のステビオシドとレバウディオサイドAの測定

はじめに

高性能薄層クロマトグラフィーと質量分析(HPTLC–MS)の組み合わせは、最小限のサンプル調製で実行できる非常に有用なサンプル分析手法です。ここでは、飲料および食品添加物に含まれるステビオシドとレバウディオサイドの測定例を示します。レバウディオサイドAとステビオシドはステビア植物抽出物の主成分です。レバウディオサイドAは、ステビア植物の中で最も甘味が強く、苦味の少ない配糖体です。そのため、ステビア製品におけるレバウディオサイドAの比率は高いことが理想的です。現在、ステビア製品中のレバウディオサイドAの濃度は、純度98%が最高です。

この研究では、ステビアの葉、飲料、人工甘味料といった異なるサンプルを分析しました。ステビアの葉は水で抽出し、0.45 μm PTFEシリンジフィルターでろ過しました。コーラとアイソトニック飲料は、最初に超音波処理により脱気してからろ過しました。甘味料は水に溶かしました。 HPTLCプレートでのクロマトグラフィー分離後、TLC-MSインターフェースを使用して分析物バンドを溶出し、質量分析計で検出しました。2番目のプレートは、アニスアルデヒド硫酸試薬で誘導体化しました。

結果および考察

ステビオシド(hRf = 64、m/z = 828.5)とレバウディオサイドA(hRf = 56)は366 nmのUV光下で検出しました(図1)。さらに、ステビオシドはTLC-MSによって同定しました(図2)。

展開および誘導体化されたプレート(366 nm)。クロマトグラフィーのデータを下記表に示します。

図1.展開および誘導体化されたプレート(366 nm)。クロマトグラフィーのデータを下記表に示します。

ステビオシドのマススペクトル

図2.ステビオシドのマススペクトル

結論

これらの結果は、ステビオシドとレバウディオサイドAは、人工甘味料、ステビア植物、コーラ、アイソトニック飲料に含まれている場合でも、最小限のサンプル調製でHPTLC-MSによって簡単に分析できることを示しています。

アプリケーションデータ

表1

クロマトグラフィーのデータ

表2
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