S6508

オルトバナジン酸ナトリウム

≥90% (titration)

• 別名: Trisodium vanadate
• 化学式: Na₃VO₄
• CAS番号: 13721-39-6
• 分子量: 183.91
• EC Number: 237-287-9
• MDL番号: MFCD00003511
• UNSPSCコード: 12352200
• PubChem Substance ID: 24899708
• NACRES: NA.77

特性

• 由来生物: synthetic (organic)
• アッセイ: ≥90% (titration)
• 形状: crystalline powder
• 反応適合性: reagent type: catalyst; core: vanadium
• 色: white to off-white
• mp: 850-866 °C (lit.)
• 溶解性: H₂O: soluble
• SMILES記法: [Na+].[Na+].[Na+].[O-][V]([O-])([O-])=O
• InChI: 1S/3Na.4O.V/q3*+1;;3*-1;
• InChI Key: IHIXIJGXTJIKRB-UHFFFAOYSA-N

詳細

アプリケーション

オルトバナジン酸ナトリウムは、インスリン受容体キナーゼ脱リン酸化アッセイの停止溶液を調製するために使用されました。²⁶オルトバナジン酸ナトリウムは、表面固定抗体を利用するMatrix ChIPの開発に使用される試薬のひとつです。²⁷

生物化学的／生理学的作用

オルトバナジン酸ナトリウムは、照射に反応して引き起こされるp53媒介アポトーシスの活性化を抑制します。オルトバナジン酸ナトリウムは、放射線全身照射により誘発されるマウスの造血症候群、造血発生および遅延性遺伝毒性作用の有害な作用を低減します。^{24メナジオンとの組み合わせで、オルトバナジン酸は抗癌剤に反応して脱離したヒトグリオーマ細胞の移動を阻止します。25}

ATPア-ゼ、アルカリホスファタ-ゼおよびチロシンホスファタ-ゼを阻害します。酸性pHで生ずるデカバナジン酸は、内分泌細胞からのイノシト-ル1,4,5-三リン酸(IP₃)誘導性のCa²⁺放出を阻害するほか、脳組織におけるIP₃のレセプタ-への結合をブロックします。

特徴および利点

この化合物は、Handbook of Receptor Classification and Signal Transduction（受容体分類およびシグナル伝達ハンドブック）のPhosphoprotein Phosphatases (Tyrosine)［リン酸化タンパク質ホスファターゼ（チロシン）］のページに記載されています。ハンドブックのその他のページをご覧になるには、こちらをクリックしてください。

この化合物は、Kinase Phosphatase Biology（キナーゼホスファターゼ生物学）研究の主な成果です。ここをクリックして頂くと、他にも主要なKinase Phosphatase Biology製品をご覧いただけます。他の研究分野に使用される生物活性小分子に関する詳細については、sigma.com/discover-bsmにアクセスしてください。

その他情報

2024年には、パーキンソン病の研究において、成功したサプライヤーに贈られるCiteAb Awardを受賞しました。′

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H302 + H312 + H332,H315,H319
• 注意書き: P261 - P280 - P301 + P312 - P302 + P352 + P312 - P304 + P340 + P312 - P305 + P351 + P338
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Dermal - Acute Tox. 4 Inhalation - Acute Tox. 4 Oral - Eye Irrit. 2 - Skin Irrit. 2
• 保管分類コード: 13 - Non Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Faceshields, Gloves