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Merck
ホーム統合されたサービスmRNA医薬品の開発・製造

ワクチンや治療法として使用するためのmRNAの迅速かつ確実なスケールアップは、新しい発想から生まれた薬剤を臨床試験へ移行する上で重要なステップです。プラットフォーム技術としてのmRNAの柔軟性を考えれば、mRNAは急速に進行する病気に対応できる理想的な技術です。 

メルクは、mRNA試験、薬事規制、または臨床試験材料など、すべての開発段階を通じて、製造に移行する際のプロセスに最適な基盤を築くことができるようお手伝いします。また、フィジビリティーとスケーラビリティの観点から製造工程で利用可能であることを確実にするために、開発段階からお客様の用途にあった要件を満たす正しい原材料を選択できるよう支援します。Emprove®プログラムには、Non-GMPからIPEC GMPグレードまでのプロセスケミカルを含む数多くの医薬品製造用の原材料やバイオ医薬品製造用の原材料と、適合性の確認、リスクアセスメント、およびプロセスの最適化を実施するために必要なすべての品質関連文書が含まれています。また、Emprove®プログラムには、フィルターやシングルユースの部材に加えて、厳選されたクロマトグラフィー樹脂も含まれています。


関連技術資料


特性解析と分析法の開発

mRNA特性解析は、分析法の開発に不可欠な要素です。メルクは、mRNAのバイオ医薬品用途での特性解析に関するコンプライアンス基準を満たす、以下のようなさまざまな製品とサービスを提供しています:

  • 医薬品製剤、mRNA、およびその他の生体分子の分離と解析のための、U/HPLC & LC-MSカラム、溶媒、および試薬のすべてのワークフロー
  • mRNA用途の品質に適合するMilli-Q®超純水・純水製造装置
  • Millipore®フィルター膜、フィルターホルダー、およびシリンジフィルターを含む、高性能ろ過ツール
  • mRNAの成分分析・分離のための、培地、バッファーおよび原材料の幅広い選択肢、ならびに業界トップクラスの無菌ろ過およびシングルユースソリューション
  • 微生物学的試験のためのメソッド開発およびバリデーションサービス

プラスミドDNA製造、mRNA合成、およびmRNA精製

pDNAの生産と精製には、核酸のサイズが大きいことや、高い粘性、せん断力を受けやすいこと、また生成物と不純物が類似していることに起因する課題があります。さらに、mRNAワクチンをデリバリーするため、およびその他のバイオ医薬品用途でmRNAの合成と精製をスケールアップするには、バッチ間で一貫した結果が得られる精製用の製品とツールが必要です。mRNA合成および精製でプラスミドDNAを生産するためのメルクの包括的な製品とサービスのポートフォリオは、これらの課題の解決に役立ち、開発段階から製造全体で使用することができ、プロセスを容易にスケールアップできます。

mRNAの受託開発製造サービス

メルクは、統合されたmRNA CDMOサービスの一環として、AmpTecのワークフローを用いたミリグラムからグラムスケールのmRNAの開発と製造をサポートします。このサービスには、pDNAから最終精製済みのmRNA原薬の製造に至るまでのすべてのステップが含まれます。メルクのポートフォリオとサービスが、mRNA製造における最も重要な課題を解決し、短いスケジュールで高品質な精製済み最終医薬品の製造を実現します。メルクのカスタムmRNA CDMOサービスに関する詳細はこちら

脂質ナノ粒子(LNP)製剤

メルクは、最適な脂質ナノ粒子製剤を設計して、mRNAを効率的にデリバリーするための、さまざまな脂質を提供しています。また、脂質だけでなく、液体製剤に適した溶媒、バッファー、塩、および安定剤などの、IPEC GMPに準拠したEmprove® Chemicalsを含む各種医薬品製造用の原料も提供しています。

ワクチン免疫原性・有効性

In Vitro 免疫原性

免疫原性試験は、目的の免疫反応を誘発するワクチン候補の能力を測定するものであるため、ワクチン開発に不可欠です。メルクは、生物学的関連性の高いモデルを使用する確実なin vitro 2D免疫原性試験を可能にする高品質な細胞培養製品とin vitro 2D・3D細胞培養ツールを幅広くご提供しています。メルクの細胞培養試薬により、研究者は細胞の増殖や維持をより正確に制御することができるようになるため、一貫した信頼できる結果が確保されます。メルクのin vitro 2D・3D細胞培養ツールは、 in vivo 環境をより正確に模倣した条件下で免疫原性を評価するために必要な試験プラットフォームを提供します。メルクは、より効果的なワクチンの開発をサポートするため、リード候補の分析と開発の成功に必要なツールをご提供しています。

メルクのカタログをダウンロードして in vitro 免疫原性試験のためにメルクがご提供している最高水準の細胞培養試薬やin vitro 2D・3D細胞培養ツールについての詳細をご覧ください。

in vivo有効性

免疫調節は、メルクの免疫アッセイプラットフォームソリューションを用いて評価できます。定性分析の場合、SMC® (1分子カウント) 技術により、1分子レベルまでの優れた感度が得られるため、ワクチン接種後の初期液性応答の検出が容易になります。定量分析の場合、MILLIPLEX® マルチプレックスアッセイパネル を用いて、液性・細胞性免疫応答を測定することができます。

またメルクでは、免疫原性スクリーニングに役立つ幅広い製品とサービスもご提供しています。メルクが幅広くご提供している検証済み抗体 や革新的な ELISA・ELISpotアッセイ用MultiScreen® プレート により、B細胞・T細胞応答を測定することが可能になります。MultiScreen® プレートは、ユーザーが定義する試薬でカスタマイズが可能で、個々のサンプルの分析用に8-ウェルストリップフォーマットでご利用いただけます。ELISAプレート は、特定のアッセイニーズを補完するために中結合能と高結合能のものがあり、ELISpotプレート には、高い結合能とシングルセルレベルの分解能を実現するために混合セルロースエステルまたは疎水性PVDFのメンブレンが使用されています。さらに、メルクの MultiScreen® IP PVDFフィルタープレートは、マルチプレックス蛍光ELISpotアッセイで使用して、免疫応答のマルチパラメーター解析を実施することができます。

トランスクリプトームプロファイリング

遺伝子発現試験は、in vivo 試験とin vitro 試験の両方において免疫原性スクリーニングに不可欠であり、ワクチンのメカニズムと有効性に関する貴重な情報を提供します。RNAシーケンシング(RNA-Seq)やMULTI-Seqマルチプレックス などの新しいテクノロジーでは、ワクチンへの応答における遺伝子発現を評価するためのより正確、より高感度、より幅広い分析能力が得られます。

これらのテクノロジーにより、トランスクリプトームの包括的な視点が得られ、複雑な遺伝子発現パターンの分析やワクチン有効性に関する新たなバイオマーカーの同定が可能になります。

mRNA開発サービス

高品質な製品だけでなく、メルクの専門家がさまざまな信頼性の高いサービスを提供して、バイオ医薬品領域の研究者が新しい薬剤や治療法を開発するためのお手伝いをします。メルクのサポートとサービスには以下が含まれます:


メルクの製品とサービスは以下の領域をサポートします

研究

Test
• 抗原探索製品
• mRNAの合成
• LNPの選択・製剤化

    製品開発

    mRNA-development
    • 特性評価・分析試験法の開発
    • プラスミドDNAの生成とmRNAの合成・精製
    • mRNAの受託開発製造サービス
    • 脂質ナノ粒子の製剤化(LNP)
    • 前臨床評価
    • mRNA 開発サービス

      製造・製剤化

      mRNA-manufacturing-and-formulation
      • mRNAの合成・精製用の製品
      • mRNAの受託開発製造サービス
      • 脂質ナノ粒子の製剤化(LNP)
      • 細胞バンク・貯蔵
      • 施設内のエンジニアリングサービス
      • mRNA分析試験サービス

        分析・品質管理

        mRNA-analytics-and-quality-control
        • 分析による品質管理
        • 微生物学的な品質管理
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