化学・材料科学のイノベーション製品

逆合成解析ソフトウェア SYNTHIA^™は化学者が化学者のために開発した、合成ルートの設計をサポートするソフトウェアです。有機化学とコンピュータ科学がタッグを組み、15 年以上かけて開発されました。
化学者がコード化した独自の反応ルールに基づき、逆合成解析を実行。迅速に多数の合成経路を提案し、時間の節約やコスト削減だけでなく、化学者に新たな気づきをもたらします。

【特徴】

• ネガティブデータを含む10万以上の反応ルール
• ステップ数の制限なく逆合成解析を実施
• 合成経路を把握しやすいグラフ表示
• 多様な解析条件

製薬企業による活用例のウェビナーやカタログをご用意しています。まずは詳細をご覧ください。

Phosphine Predictorは、特定のC-CまたはC-Nクロスカップリング反応に最適な市販のモノホスフィン配位子を提案するデジタルツールです。Matthew S. Sigman教授らとのコラボレーションにより開発されました。
必要な情報は、スクリーニングしたホスフィン配位子による収率のみ。秘匿性の高い反応基質の構造や反応条件の詳細を開示することなく、反応に最適なホスフィン配位子を導き出すことが可能になります。

DyNAbind社とのコラボレーションにより開発されたDNA-Encoded Library（DEL）キットは、NGS解析により化合物の構造情報が得られるスクリーニングキットで、安価で手軽にDELの技術を利用いただけます。
特にDYNA002は1,000 万化合物の中からトップ50 ヒットの構造情報が得られ、研究開発・商用利用問わずライセンス契約が不要です。

AtlasKitは、近年生体分子間の相互作用を明らかにするための手法として期待されている近接依存性標識法をready-to-useで利用できるようにしたキットです。
近接依存性標識では目的の生体分子に反応中間体を生成する酵素（部分的に変異させたビオチンリガーゼやペルオキシダーゼ）を融合します。細胞外で標識精度が落ちてしまうことが問題となっていましたが、MacMillan 教授（2021 年 ノーベル化学賞受賞）らが光レドックス触媒反応を利用することで精度の高い標識ができる「μMap 技術」を開発しました。

NanoFabTx^™は、ナノからマイクロサイズの薬物充填粒子を簡便かつ高い再現性で合成するための製剤キットです。操作が簡単なナノ沈殿法で使用することができる「NanoFabTx™試薬キット」と制御されたドラッグデリバリー用粒子を迅速に合成できる「NanoFabTx^™マイクロ流体デバイスキット」をラインナップ。
ナノ製剤開発のための詳細なプロトコルが用意されており、長期にわたる試行錯誤を伴う最適化や高価な装置が不要になります。

Supelco^®ブランドは炭素（カーボン）吸着剤の研究と製品開発に40年を超える実績があり、大気中の揮発性化合物・GCカラムの充填剤・反応混合物の合成化合物回収・コンデンサ・電池素材の用途で利用されています。
1977年のボイジャー1号による太陽系ミッションに始まり、2008年のフェニックスによる火星ミッションや国際宇宙ステーションでの船内実験など、様々な宇宙環境でのミッションに採用されてきました。30種類を超える様々なカーボン吸着剤をラインナップし、一部のカーボンは量産（バルク）対応も可能です。

メルクは環境に配慮したラボ用化学薬品・プログラム・サービスのラインナップを充実させ、研究や品質管理に携わる皆様もサステナブルなサイエンスを実践できるよう取り組んでいます。
溶媒製品では、生物資源から製造され、毒性の少ない代替品を提供しています。アセトンなどのよく使用されるものからCyrene™のような代替溶媒まで、高品質かつ環境に優しい製品により、妥協することなく研究を続けていただけます。