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Merck

IMS技術を用いたリアルタイムPCR解析


Assurance GDSシステムで病原体検査の感度と信頼性を向上


食品病原体PCR解析の発展に貢献

PCRは、食品サンプル中の病原体の同定と検出のために広く使用されている方法です。しかし、PCRを用いる病原体スクリーニング法の信頼性は、コンタミネーション、偽陽性/偽陰性結果、および検出感度や特異性に影響されます。 

Assurance GDSシステムで食品病原体検出ワークフローを改善できます。病原体試験のニーズに対する解決策を提供することで、分析が非常に困難な食品サンプルでも後続のPCRを有効かつ確実に実施できるようになります。

Assurance GDSでは、病原体分離のために革新的なPickPen免疫磁気分離(IMS)技術が使用されています。このデバイスで使用されている磁性粒子は、増菌サンプルから標的DNAを迅速に回収してPCR解析用増幅チューブに移すために特異的抗体でコーティングされています。


ASSURANCE GDSシステムを用いるシンプルな3ステップワークフロー

試薬調製

Reagent Preparation
試薬(IMSビーズ)、洗浄液、再懸濁用バッファーの準備。増菌サンプル1 mLの分注。

    免疫磁気分離(IMS)

    Immunomagnetic Separation (IMS)
    IMSビーズと標的病原体の捕捉、洗浄、分離。サンプル+ビーズをプライマーやプローブなどの凍結乾燥PCRペレットが入った増幅チューブへ分注。

      リアルタイムPCR解析

      Real-Time PCR Analysis
      増幅チューブをAssurance GDS Rotor-Gene®サーマルサイクラーに移動。表と図でわかりやすい陰性結果と推定陽性結果。

        ASSURANCE GDSシステムをお試しください

        Assurance GDSシステムに関する詳細な情報の提供や、お客様のラボへのシステムの持参とデモの実施が可能です。

        以下のフォームに必要事項を記入して送信してください。


        PCR法を選択する際に検討すべき主な要素

        正確に病原体を検出するための有効なPCR法を確実に実施するためには、食品の試験ニーズに対応した適切な試験系を選ぶことが重要です。

        • 使いやすさ:標的病原体の分離、精製はどのくらい簡単ですか?
        • 汎用性:プロトコルは、多くの対象菌株やサンプルのために開発されましたか?
        • 結果が得られるまでの時間:複数の精製法が不要で、時間を短縮できる試験系ですか?
        • 高いパフォーマンス:阻害が少なく推定陽性結果を正確に確定できる試験系ですか?
        • バリデーション:その方法は、ISO 16140-2や規準(FDA BAMやUSDA MLG)に基づいてバリデーションされていますか?

        IMS技術を用いたPCR法について、そのメカニズムと利点

        信頼できる結果を得るため、Assurance GDSシステムでは、病原体濃縮のために免疫磁気分離(IMS)技術を使用しています。この技術では、磁性粒子が食品病原体を迅速かつ効果的に捕捉します。この方法では、バックグラウンド物質からの阻害が最小限に抑えられるため、1回の分析で各サンプルのPCR反応を確実に実施できます。

        IMS技術を用いたPCR法を使用する主な利点

        • 死細胞の扱い:独自の磁性粒子が生きた標的微生物を選択的に捕捉します。
        • 阻害の抑制:このIMSデバイスでは、標的病原体を阻害物質から簡単に分離できるため、偽陽性リスクが抑えられます。
        • 精製1回のみのプロトコル:サンプル調製手順は、分析をより実用的、効率的、簡単にするために最適化されています。
        • 感度の向上:分離サンプルは感度が向上するため、時間が短縮します。

        Assurance GDSシステムの機能

        • PickPen IMSデバイスは、増菌済み培地から標的病原体を選択的に捕捉・分離して、阻害物質を除去します。
        • IMSでは、8サンプルを同時に高品質のDNAを精製することができ簡単かつ効率的です。
        • 各増幅チューブには、すぐに使用できる凍結乾燥ペレットの形でPCR試薬が入っており、調製が不要です。
        • この試験系では、各増幅チューブ内で複数の標的病原体を同時検出することができます。

        ASSURANCE GDSシステムの主な特徴と利点

        • 最適かつ典型的な1 mLというサンプル量で安定した分析感度 – サンプル量が多いため精製時間が短縮し、結果が短時間で得られます
        • プライマーとプローブを用いて正確さを向上
        • プロトコルとワークフローは、柔軟にラボのニーズに合わせられます。試薬を分注した後、調製済みサンプルの処理を18時間まで遅らせることができます
        • サンプル調製プロトコルは、誰でも簡単に使用できます
        • 調製済み培地を用いたバリデートされている検出法で、作業時間を短縮します
        • 結果が出るまでの時間(TTR)が短縮され、自動的に同日内または翌日には結果が得られます
        • Salmonella、EHEC & STEC(毒素産生性大腸菌)用の調製済みmEHEC増菌培地
        • PickPen IMS技術で阻害を最小限に抑制
        • スクリーニングおよびコロニー同定の両方法に関してバリデーション済み
        • アッセイサンプル調製は、最大72サンプルを手動または自動で実施可能
        • LIMS対応ソフトウェアでシンプルなワークフロー

        サンプル調製の全/半自動化

        コスト効率の高いAssurance GDS PipetMax自動化システムは、ラボの難しいニーズに対応できるように設計されています。

        • すべてのAssurance GDS試薬をピペッティングしてIMSプロトコルを実施するように事前プログラム済み
        • 人による作業が減るため、他の業務に時間を費やすことができます
        • モジュール式デザインで、従来のハイスループットワークフローに対応

        微生物試験法のバリデーション

        Assurance GDSシステムを用いるPCR法は、肉、鶏肉、乳製品、加工済み食肉製品、農産物、海産物、卵、乳児用調製乳、チョコレート、環境測定サンプルなど、多種多様なサンプルやさまざまなサンプルサイズにおける食品病原体の検出に関して、ISO 16140-2およびその他の参照基準(FDA BAMやUSDA MLG)に従ってバリデーションされています。

         


        各種サービス(国によって販売および対応できるサービスが異なります)

        メソッド開発サービス

        試験を最適化/シンプル化して、ルーチン試験をコスト効率の高いものにします。お客様のサンプルと微生物株を用いてアプリケーションラボで評価試験を実施します。以下のいずれかのAssurance GDSプロトコル実施後のサンプル適合性の評価:

        • フィジビリティスタディ
        • メソッド最適化

        装置サービス

        メンテナンスサービスプランを提供しており、これらのサービスは各地にあるメルク修理センターまたはお客様の施設(可能な場合)のいずれかで実施できます。定期的なメンテナンスとシステム検証により、お使いのシステムの最適な性能と信頼性を確保し、システム寿命を延ばすことができます。

        トレーニングサービス

        • お客様のラボチームがお使いのAssurance GDSシステムを最大限に活用できるようにします。
        • 長年の経験をいかし、ラボスタッフの資格取得を促します。
        • 各地のメルクトレーニングセンターまたはお客様の施設で、2名以上の参加者を対象に食品試験に関する詳細なトレーニングを提供します。

        その他

        上記の技術や装置に関して他にもご質問があり、メルクのエキスパートへの技術的な相談をご希望の場合は、こちらのフォームに必要事項をご記入ください。より多くの情報やデータだけでなくお客様の声もご覧いただけます。

        さらに、メルクのエキスパートチームは、お客様の食品試験ニーズに最適な選択肢を見つけるお手伝いもしています。


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